9月1日から、対象となる方に向けて日本年金機構が「年金生活者支援給付金請求書」の送付を始めました。はがきの形をしたもので、基礎年金を受けている方のうち、新たに給付金を受け取ることができる方に順次届きます。

手続きそのものは、拍子抜けするほど簡単です。書く欄は氏名と電話番号と日付の3つだけ。添付書類も原則として要りません。目隠しシールを貼って、切手を貼って、ポストに入れれば終わりです。

そうなると、次に気になるのは金額のほうではないでしょうか。「で、結局いくらもらえるの」「みんなはどれくらい受け取っているの」など、対象となれば金額も気になりますよね。

いま案内されている基準額は月5620円です。いっぽう実績として分かっているのは、厚生労働省の集計による令和7年3月時点の平均で、月4146円でした。当時の基準額は5310円でしたから、それに対しても1164円低い水準です。

今回は、実際にいくら振り込まれているのかを、金額の分布・男女・年齢の3つの角度から見ていきましょう。

ココがポイント
  • 老齢年金生活者支援給付金の平均給付月額は4146円(令和7年3月時点)。当時の基準額5310円に対して1164円低い
  • 受け取っている450万件のうち、女性が374万件で8割を超える。平均は男性4423円・女性4090円
  • 年齢が上がるほど多いわけではない。最も高いのは70歳未満の4905円で、最も低いのは80歳代前半の3936円

1. 9月に対象者に届く【年金生活者支援給付金】まず手続きから。はがきに書くのは3つだけ

金額の話に入る前に、手続きを確認しましょう。ここは本当に簡単です。

届いた封筒から、はがき(年金生活者支援給付金請求書)を切り取り線に沿って切り離します。記入するのは、はがきのあて名に記載された氏名、日中連絡のとれる電話番号、提出する日付の3つです。それ以上は求められません。

書き終えたら同封の目隠しシールを貼り、切手を貼って差出人欄を記入し、郵便ポストに投函します。折り曲げたり、目隠しシール以外のシールを貼ったりしないよう案内されている点だけ気をつけてください。

添付書類は原則として必要ありません。市町村から提供を受ける所得情報等によって、支給要件を満たしているかどうかが判定されるためです。スマートフォンとマイナンバーカードがあれば電子申請も選べます。ただし電子申請ができるのは、令和7年1月以降にはがき型の請求書が届いた方です。

期限についても触れておきます。はがきには提出期限が記載されていますが、それを過ぎても手続きは可能です。令和9年1月4日(月曜)までに届けば、さかのぼって令和8年10月分から受け取れます。届かなかった場合は、請求した月の翌月分からになります。数分で終わる手続きですから、郵便受けから取り出したその日に済ませてしまうのが確実でしょう。

では本題です。この手続きをした人たちは、実際にいくら受け取っているのでしょうか。

宮野 茉莉子
制度の案内には「月5620円」と大きく書かれています。ただ、これは保険料を480月すべて納めた方の額で、個人差が大きいもの。実際に振り込まれている額の平均は、そこから離れたところにあります。次から、厚生労働省の集計で確かめていきます。