3. 8月以降届く【年金に関わる意向確認書】公金受取口座登録の3つのメリットと手続き

日本年金機構は2026年8月4日、「年金振込口座の公金受取口座登録に関する意向確認書の送付」を公表しました。

8月から対象となる年金受給者の方々へ、簡易書留にて意向確認書が順次届き始める予定です。「公金受取口座って何?」「届いたらどうすればいいの?」と不安に思う方もいるかもしれません。この制度を登録するメリットや、書類が届いた際の手続きの必要性について整理しました。

3.1 公金受取口座に登録する3つのメリット

公金受取口座登録制度とは、給付金等を受け取るための預貯金口座を国(デジタル庁)に任意で登録できる制度のことです。一度登録しておくと、以下のようなメリットが期待できます。

①給付金の申請手続きがとても簡単になる

今後の給付金申請時に、申請書への口座情報の記載、通帳の写し(コピー)の添付、行政機関による口座確認作業などが不要になるようです。

②給付金をより早く、スムーズに受け取れる

行政側の口座確認にかかる時間が減るため、給付金が振り込まれるまでの期間が短縮される傾向にあります。

③160種類以上の幅広い給付金の受け取りに対応

緊急時の給付金のほか、年金、所得税の還付金、高額療養費など、様々な給付金の受取口座として利用できると言われています。

3.2 書類が届いたとき、手続きは必要?

登録に同意するかどうかで、お手続きの方法が180度変わります。

《ご自身の意向で変わる必要な手続き》

  • 登録に同意する(希望する)→お手続きは一切不要(返送も不要)
    45日以内に不同意の返送がなければ、自動的に登録が完了する仕組みです。
  • 登録に同意しない(希望しない)→「不同意」の手続きが必要
    書類下部の「公金受取口座登録不同意申出書」を切り離し、目隠しシールを貼って期限内にポストへ投函します。

すでに別の口座を公金受取口座として登録している方など、一部の方にはこの書類は届かない仕組みになっています。もしご自宅に意向確認書が届いた場合は、まずはご自身が登録を希望するかどうかを確認してみてはいかがでしょうか。

4. まとめにかえて

公的年金の仕組みや平均受給額を知ることは、漠然とした老後の不安を和らげるきっかけになると日々の業務を通じて感じています。また、行政の手続きや新しい制度は難しく感じがちですが、内容を一つずつ確認することで、ご自身にとって最適な選択ができるはずです。

今回送付される意向確認書についても、メリットと手続き方法をご家族で共有していただくのがよいかもしれません。将来の安心に向けて、まずは現状の把握から少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

村岸 理美