日々の食費は、毎月の家計管理の中でも特に気になる費目のひとつ。「他の世帯は毎月どれくらい食費に使っているのだろう」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

今回は総務省の最新データをもとに、二人以上の世帯における1ヵ月の平均消費支出と、その中に占める食費の実態をわかりやすく解説します。

1. 二人以上世帯の食費平均は毎月「9万4895円」

総務省統計局が発表した「家計調査報告-2025年(令和7年)12月分及び2025年平均-」によると、二人以上の世帯における1ヵ月当たりの平均消費支出は31万4001円となっています。

このうち、食費(食料費)にかかる毎月の支出実態は以下の通りです。

【二人以上世帯における1ヵ月の食費】

  • 1ヵ月当たりの食料費平均: 9万4895円
  • 前年比(実質増減率): ▲0.36%

消費支出全体の約3割近くを食費が占めており、家計管理においてインパクトの大きい費目であることがわかります。

前年比ではわずかに微減傾向が見られるものの、毎月約9万5000円前後の支出が平均的な目安となっています。ご自身の世帯の食費と比較しながら、無駄な支出の抑えどころや買い物の工夫など、日々の家計管理の参考にしてみてください。

2. 監修者コメント

私は証券アナリストとして企業や経済のデータを長く見てきましたが、家計の数字も「平均値の扱い方」を知っておくと、ぐっと使いやすくなります。この記事が引く総務省の家計調査報告(2025年平均)では、二人以上世帯の食費は月9万4895円で、消費支出全体31万4001円のおよそ3割を占めています。

ここで一点だけ補っておきたいことがあります。9万5000円という数字はあくまで「平均」だという点です。家計の支出は一部の支出が多い世帯に引っ張られやすく、多くのご家庭が実感する金額(中央値)は、平均より低めに出ることが少なくありません。また、消費支出に占める食費の割合はエンゲル係数と呼ばれ、およそ3割という水準は、一般に「生活の基礎的な支出が家計に占める重み」を測る目安として読まれます。

ですから、平均と自分の家計を比べて一喜一憂するよりも、「わが家の食費は消費支出の何割にあたるか」という自分基準の比率で見ておくほうが、落ち着いて家計を点検できるのではないでしょうか。

泉田良輔(日本証券アナリスト協会認定アナリスト)

参考資料

LIMO編集部