銀行にただお金を預けていても、そこから得られる金利はごくわずかしかありません。そこで、iDeCoを利用して老後資金を貯めるのもおすすめです。

iDeCoは2001年に施行された、個人型確定拠出年金のこと。「老後資金を自分で作る年金制度」というイメージです。20歳以上60歳未満の方なら加入でき、2017年1月からは専業主婦や公務員もできるようになりました。

iDeCoを利用すれば、全額所得控除となり住民税と所得税が軽減されます。また、運用益は非課税なので、銀行の預金利子や投資信託よりお得感が得られるでしょう。

さらに、60歳になって資金を受け取る際にも控除があります。年金で受け取る方は「公的年金等控除」、一時金で受け取る方は「退職所得控除」が適用され、いずれも所得税が軽減されます。

ただし、iDeCoの資金は60歳まで引き出せません。急にお金が必要になったとしても、原則途中解約できない決まりになっています。どうしても不安な方は、途中解約が可能なNISAなども検討しておきましょう。

また、元本割れを起こす可能性もゼロではありません。iDeCoは元本保障がない投資信託で運用するケースが多いため、「確実に老後資金が増やせる」とは言い切れません。メリットとデメリットのバランスを考えながら、利用を考えてみてくださいね。

まとめ

長期に渡って貯めていく老後資金だからこそ、継続的に取り組むための工夫が必要です。固定費を抑えた分を貯金に充てる、iDeCoを利用して老後資金を確実に貯められるようにしておくなど、貯金のペースを生み出しておきましょう。投資をする際は、リスクやルールをしっかりと把握しておくことも大切ですよ。

LIMO編集部