ランシステム、通期は減収増益 子会社化したランセカンドの業績好調等により利益率が大幅増

2019年8月30日に行われた、株式会社ランシステム2019年6月期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:株式会社ランシステム 代表取締役社長 日高大輔 氏

・事業構成

日高大輔氏:株式会社ランシステム代表取締役の日高大輔でございます。本日はお足元が悪いなか、当社の決算説明会にご参集いただき、誠にありがとうございます。

それでは、スライド資料に沿って、2019年6月期の実績及び取り組み事項等について説明させていただきます。

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まずは弊社の事業構成について簡単にご紹介いたします。弊社は主に直営店舗事業、外販事業、不動産事業及びその他の事業を運営しております。

直営店舗事業は弊社のメイン事業であり、弊社の完全子会社である株式会社ランセカンドを含んだ「スペースクリエイト 自遊空間」「Moopa!」「アミューズメントカジノ ジクー」「コミックアンドカプセルホテル コミカプ」及び飲食店舗の運営を行っております。

外販事業は商品やシステムの販売・保守、フランチャイズ店舗のサポート業務を行い、年々売上を伸ばしております。

不動産事業は物件の賃貸管理及び転貸によって毎年安定した収益を上げております。

その他事業といたしまして、弊社の完全子会社であります株式会社ランウェルネスの福祉事業などを行っております。

・事業構成補足

なお、今期より、外販事業を報告セグメントの1つとしております。これはシステム外販事業の売上が大きくなってきたことを受け、組織変更を行ったためであります。

これら各事業の詳細につきましては、のちほど説明させていただきます。

・要約損益計算書

それでは決算概要説明に移らせていただきます。2019年6月期の業績は、売上高が83億2,600万円、営業利益が2億3,700万円、経常利益が2億4,700万円、当期純利益につきましては7,500万円となりました。細かな内訳に関しましてはスライド5ページをご覧ください。

・セグメント実績/売上高

セグメント別の売上高・利益に関してはスライド6ページをご覧ください。弊社の基幹事業である直営店舗事業につきましては、売上高が59億8,800万円、営業利益が3億1,700万円となりました。

外販事業につきましては、売上高が16億9,500万円、営業利益が2億2,100万円となりました。不動産事業につきましては、不動産物件の適切な管理に注力し、売上高が4億1,500万円、営業利益が1億1,200万円となりました。その他事業といたしましては、売上高が2億8,200万円、営業利益が1,500万円となりました。

なお、今期よりセグメントの変更を行ったため、前年のセグメント情報及び前年比は開示しておりません。

・売上実績推移、及び、営業利益実績推移

スライド資料7ページには当期を含めた4年間の売上及び営業利益実績の推移を掲載しておりますので、ご覧ください。

売上に関しては若干の減少となりましたが、子会社化して3年目になるランセカンドが好調であることを受け、利益は増加しております。

・要約貸借対照表/資産

続きまして、要約貸借対照表をご覧ください。当連結年度末における流動資産は14億2,600万円となり、前事業年度末に比べて8,300万円減少いたしました。固定資産は36億7,000万円となり、前事業年度末に比べて1億2,700万円減少いたしました。

この結果、総資産は50億9,600万円となり、前事業年度末に比べて2億1,000万円減少いたしました。

・要約貸借対照表/負債

流動負債は13億800万円となり、前事業年度末と比べ1,000万円減少いたしました。固定負債は19億1,800万円となり、前事業年度末と比べ2億7,500万円減少いたしました。

この結果、負債合計は32億2,600万円となり、前事業年度末に比べ2億8,500万円減少しております。

・要約貸借対照表/純資産

当連結会計年度末における純資産につきましては、18億7,000万円となりました。

・自己資本比率

以上の結果、自己資本比率は36.7パーセントとなりました。弊社自己資本比率の推移につきましてはスライド11ページをご覧ください。

・キャッシュフロー計算書

続いてキャッシュフロー計算書についてご説明いたします。営業活動の結果得られた資金は5億1,300万円となりました。おもなプラス要因は減価償却費の3億1,800万円等であり、おもなマイナス要因は法人税等の支払額3,900万円等であります。

投資活動の結果使用した資金は3億4,100万円となりました。おもなプラス要因は敷金の回収による収入7,200万円等であり、おもなマイナス要因は有形固定資産の取得による支出3億4,800万円等であります。

財務活動の結果使用した資金は2億2,100万円となりました。おもなプラス要因は短期借入による収入6億円等であり、おもなマイナス要因は短期借入金の返済による支出6億円等であります。

以上の結果、当事業年度末における現金及び現金同等物は6億8,500万円となり、前事業年度末と比較して4,900万円減少いたしました。

・配当について

続きまして、配当についてご説明いたします。

当社では、株主のみなさまへの利益還元を重要な施策と認識し、将来の事業展開を勘案した財務体質の強化及び内部留保の確保に努めつつ、安定した配当を実施していくことを基本方針としております。

これまでは基本方針に基づいて無配を継続しておりましたが、一定の成果が得られたため、復配に向けた環境が整ったものと判断しております。当期の期末配当により、12期ぶりの復配として、1株当たり10円の配当を実施させていただく予定であります。

なお、2020年6月期の配当予想につきましては、現時点では当期と同額の1株当たり10円の配当を予定しております。

・通期予測

2020年6月期の通期予測となりますが、売上高が85億円、営業利益が2億4,000万円、経常利益が2億2,000万円、当期純利益が7,500万円の計画となっております。

2020年6月期においても、自遊空間事業を中心とした既存事業で安定した収益を確保しつつ、新規事業に積極的にチャレンジし、新しい収益の柱となるよう成長させてまいります。

また、全社的な業務効率の改善も行い、収益性のさらなる向上にも努めてまいります。

・事業紹介/直営店舗事業/展開地域

続きまして、事業紹介及び2019年6月期の取り組みについて説明させていただきます。まずは、弊社のメイン事業である直営店舗事業についてお話しさせていただきます。

弊社のグループ店舗は、2019年6月末時点で直営・フランチャイズを合わせ、全国に177店舗展開しております。そのうち、複合カフェの店舗数は171店舗となっており、複合カフェフランチャイズチェーンとしては全国店舗数No.1となっております。

・事業紹介/直営店舗事業/課題

直営店舗事業では、娯楽の多様化、生活様式の変化、価値観の多様化等により、業界内だけでなく、他業界・他業種との戦い、顧客の可処分時間、可処分所得の奪い合いが続いております。また、実店舗における雇用確保の問題もあり、業務の効率化が必要となってきております。

このような厳しい環境のなか、弊社では基本の徹底、セルフ化、新たな快適空間の創出に注力しております。

・事業紹介/直営店舗事業/基本の徹底

お客さまに弊社の店舗を選んでいただくには、新コンテンツの導入、イベントの実施等の来店動機の創出を行っていくことはもちろん、サービス業の基本に立ち返り、基本の徹底を進めていくことが重要だと考えております。

「すべてはお客さまのために」という意識を強く持ち、お客さまへ快適な空間を提供するために、店舗を清潔にし、スタッフが笑顔で気持ちよくサービスを行うという当たり前のことを徹底することが、もっとも重要なことの1つであると強く認識しております。

弊社は自遊空間本部として、基本の徹底を実行・継続した上で、常に快適な空間を提供し続けることができるように接客研修やOJTを実施し、スタッフのスキルアップを図っております。

・事業紹介/直営店舗事業/自遊空間

直営店舗事業では、おもに複合カフェである「スペースクリエイト 自遊空間」の直営店舗の運営を行い、アミューズメント、リラクゼーション、飲食の3つの基本サービスを店舗規模・立地・需要に合わせてご提供しております。

お客さまが自由に遊び、快適に過ごすことができる空間を提供していくことに加え、安心・安全・健全な環境の整備、提供を最優先に進めております。もちろん、法令の遵守にも努めております。

・事業紹介/直営店舗事業/自遊空間/セルフ化①

前期から継続して行っている取り組みといたしまして、セルフ化店舗の説明をさせていただきます。

雇用確保の問題や運営コスト削減の解決策の1つとして、自動入退場システム、事前予約システム、防犯システム等を導入し、受付のない完全セルフオペレーション店舗を実現しております。運営コストの削減、人員不足の解消だけでなく、完全セルフオペレーションでのスムーズな店舗利用を実現しております。

・事業紹介/直営店舗事業/自遊空間/セルフ化②

2018年6月期末時点で4店舗だったセルフ化店舗を、2019年6月期末で18店舗に増やしております。首都圏の駅前店舗だけではなく、北海道や熊本県などの郊外店舗にも現在導入しており、セルフ化後の店舗数値はおおむね想定どおりの推移となっております。

今後もさまざまな検証を重ね、より分かりやすく、より快適な店舗をつくっていくとともに、セルフ化店舗のシステムやノウハウを他業種・他業態にまで広げてまいりたいと思っております。

・事業紹介/直営店舗事業/自遊空間/セルフ化③

また「自遊空間」の取り組みの1つといたしまして、完全個室ブースへの入れ替えも進めております。完全個室はお客さまからの要望も多く、効果の見込める店舗より順次導入しております。

ビリヤードやダーツなどのアミューズメントに特化した「自遊空間アクティブ」店舗も展開しております。「自遊空間」全店でおよそ400台のビリヤード台を保有しており、ダーツは600台以上を保有しております。その蓄積されたノウハウを活かし、お客さまに喜ばれる店舗づくりを引き続き行ってまいります。

・事業紹介/直営店舗事業/新たな快適空間の創出

さらに実店舗においても、多くのお客さまがお楽しみいただけるようにさまざまなコラボレーション企画やイベントの運営を行っております。

一例を紹介いたしますと「からあげグランプリ」とコラボし、最高金賞をとった店舗監修のからあげを「自遊空間」の店舗で販売しております。

その他、さまざまな「自遊空間」オリジナルのイベントを実施し、来店動機の創出や新規顧客の獲得を継続していきます。今後におきましても、新たなイベントの取り組みを随時実施してまいります。

・事業紹介/直営店舗事業/飲食事業

ご説明した「自遊空間」の店舗の活性を図る一方で、飲食事業として3つのブランドの飲食店舗を運営しております。

「麺屋虎杖」は、株式会社虎杖東京さまが運営するカレー担々麺を主とした飲食店であります。「築地虎杖〆虎」は、海鮮丼や、1杯で3度も楽しめる食べ方が魅力のひつま飯を扱う店舗で、ダイバーシティ東京のフードコートに出店しております。「小石川」は蕎麦や牛タン、もつ鍋などを扱う飲食店であります。

弊社と虎杖東京は2017年12月に業務提携を締結し、同社の運営する飲食店のフランチャイズ事業化に協力しており、今後はフランチャイズ展開を進めていく予定であります。

・事業紹介/直営店舗事業/コミカプ

また、京都と札幌にて、カプセルホテルの「Comic&CapsuleHotelコミカプ」を運営しております。

「Comic&CapsuleHotelコミカプ」はカプセルホテル形式の宿泊施設をメインとした店舗で、3万冊以上のコミックを取り揃えた、コミック融合型リラクゼーションスペースとなっております。

国内のお客さまはもちろん、海外の旅行客にも大変好評をいただいており、「Booking.com」より2017年に続きまして、2018年もクチコミアワードをいただいております。

・事業紹介/直営店舗事業/アミューズメントカジノジクー

続きまして「アミューズメントカジノ ジクー」の説明をさせていただきます。

「アミューズメントカジノ ジクー」は「for the good smile」を基本コンセプトに、カジノゲームを楽しく・わかりやすく・安全に・健全にかっこよく遊んでいただくことができる新しいアミューズメントのカタチを提案・提供しております。こちらの店舗は風俗営業法に則った健全な営業を行っております。

また「アミューズメントカジノ ジクー」では、店内大会開催のほか、競技ポーカー大会のサテライト会場としての運営等、カジュアルなプレイヤーからハイレベルなプレイヤーまでさまざまな方が利用できる環境を整えております。オープンから4周年を迎えており、常連のお客さまも増え、安定した収益を上げております。

加えて、映画やテレビ撮影などの場所貸しなど、新業態だからこそできる新たなチャレンジを行い、店舗開発に努めております。

・事業紹介/外販事業/システム外販

直営店舗事業に続きまして、外販事業のシステム外販について簡単に説明させていただきます。

外販事業では、店舗の運営を行う上で蓄積してきたシステム面のノウハウを活かし、社内活用するだけでなく他社さまへの販売を行っております。

これまで、会員管理システムをカラオケ大手であるコシダカさまや宿泊施設運営の大江戸温泉物語さまに導入していただいたほか、ウイルス検知率で高い評価を得ているエフセキュア株式会社さまとのパートナー契約を結び、おもに中小企業さま向けにアンチウイルス製品のご提供や社内ネットワークの構築等を行ってまいりました。

ご要望に応じたカスタマイズのご提案や、実際にシステムを導入いただいた企業さまからご好評を得ていることにより、当事業は年々業績を伸ばしております。

今後も継続した受注を確保することはもちろん、販路の拡大を進め、弊社の新たな事業の柱とするべく努めてまいります。

・事業紹介/その他/福祉事業(株式会社ランウェルネス)①

続きまして、弊社の完全子会社である株式会社ランウェルネスの運営する福祉事業について説明させていただきます。

株式会社ランウェルネスでは「ハッピーキッズスペース みんと」という名称で、放課後等デイサービスの施設運営を行っております。児童発達支援事業、放課後等デイサービス事業につきましては、ニーズの高い事業であると同時に社会貢献、地域貢献の意味合いも非常に高い事業の1つであることから、将来において当社の発展に寄与する可能性が高いと考え、事業を開始したものであります。

・事業紹介/その他/福祉事業(株式会社ランウェルネス)②

現在は9施設を運営し、発達障害の見られるお子さまを対象にサービスの提供をしております。

今後も事業の拡大を目指すべく、ドミナント戦略に基づき、重点エリアでの物件を探しているほか、M&Aによる事業規模の拡大、就労継続支援・就労移行支援の事業の開始なども検討しております。

事業としての成長はもちろんのこと、地域社会への貢献を目指して経営に邁進してまいります。

・ランシステムグループ方向性について

最後に、弊社グループの今後の方向性について説明させていただきます。当グループして強化していく柱は3つございます。

1つ目が「自遊空間」事業の底上げです。こちらに関しましては先ほど説明させていただきましたが、基本の徹底を最優先に、セルフ化、個室化により顧客満足度の向上を狙うとともに、SNSを活用した「自遊空間」の認知向上も図ってまいります。

2つ目の福祉事業強化につきましては、人材の確保・育成に注力し、安心・安全な施設運営を最優先に進め、施設を増やしてまいります。加えて、利用児童、家族、近隣の方々を含めた地域とのつながりを意識し、地域貢献も積極的に進めてまいりたいと思っております。

そしてもう1つが、新しい収益創造です。こちらも先ほど説明させていただきましたが、外販事業と飲食事業を継続していくことに加え、当グループの強みを活かせる新しい業種・業態を探し、M&Aを含め、積極的にチャレンジしていく予定であります。

以上で、2019年6月期決算説明会を終了させていただきます。弊社は今後もお客さまにご満足いただくことはもちろんのこと、顧客満足度を向上させることで会社の価値を高め、株主さまをはじめとするすべてのステークホルダーのみなさまに喜んでいただけますよう、経営に邁進してまいります。

ご拝聴いただき、ありがとうございます。

記事提供:ログミーファイナンス

参考記事

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