子供にお金の大切さを教えるために、お小遣い制を始めようと思ったものの、いくらくらい、どのように渡すべきか悩む方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、お小遣いの平均値や効果的なお小遣いの渡し方を紹介するとともに、親としての責任でもある子供を育てるために必要な費用についても見ていきます。
子供のお小遣いの平均は?
金融広報中央委員会(事務局 日本銀行情報サービス局内)では「子どものくらしとお金に関する調査」を5年に一度実施しています。
2015年の第3回調査の結果によると、子供のお小遣いの平均額(月1回の場合)は、小学校低学年で1,004円(中央値※500円)、小学校中学年で864円(中央値500円)、小学校高学年で1,085円(中央値1,000円)。中学生になると2,536円(中央値2,000円)、高校生は5,114円(中央値5,000円)となっています。
また、小学校低学年は月に1回定額を渡す家庭が13.4%であるのに対し、中学年になると32.1%、高学年になると45.0%。年齢が上がるにつれて月1回定期的に渡す家庭が増え、逆にときどき渡す割合は減っていきます。
※中央値:データの数値を小さい順(あるいは大きい順)に並べたときにちょうど中央にくる値
お小遣いは子供がお金のことを学ぶ良い機会
親としては、子供にきちんとお金の大切さを知ってほしいものですが、その良い機会となるのがお小遣いをあげることです。お小遣い制による主なプラス面としては、以下のようなことが考えられます。
- お金の価値を理解する
- 貯めて使うということを知る
- 自分で購入したものを大切に使う
上述のように、学年が上がるごとに毎月定額を渡す割合が多くなっていきますので、子供が何かの目的のために計画的に貯金することも増えるでしょう。中には家事のお手伝いをしたらお小遣いを支給というやり方もありますが、本来お手伝いはお金をもらわなくても当たり前に子供にやってほしいもの。
各家庭で考え方は異なると思いますが、定額制をベースに、いつもより少し難易度の高いお手伝いをしたときはボーナスを渡すいう方法も、お金の価値を知るのに効果的なお小遣いのあげ方ではないでしょうか。
子供を育てるために必要なお金
子供にお金の大切さを教えることに加え、子供を育てるために必要なお金の全体像を把握しておき、そのための準備をすることも親としての大きな役目です。では、子供を育てるためには一体どれくらいの費用が必要になるのでしょうか。