漫画家の祭さんは、大明神さんと、小明神さんというチンチラさんと一緒に暮らしています。

もともと岩場で生活するチンチラは、非常に運動量が多い動物。1メートルは軽く飛びますし、好奇心も非常に強い。過去には網戸の隙間をつたって上に登り、気がついたときには、大明神さんが小窓の上から祭さんを見下ろしていたということも!このため、イタズラと危険防止のためにも、散歩前の部屋の片づけは欠かせません。

今日も、たたむ前の洗濯物をカゴに入れ、窓を締め、コンセントを隠し、本棚にはバリケードと、準備万端で臨んだチンチラさんのお散歩タイム。ケージの扉を開けるや否や、大明神さんと小明神さんが、部屋へと勢いよく飛び出していきます。

散歩中のチンチラさんたちの過ごし方は、基本的には自由。ぼーっと窓の外を見ている時もあれば、ソファや家具から飛び降りるなどの運動をするときや、祭さんの背後に回って毛をむしったり、デグーのけまりちゃんへのちょっかい、といったことを楽しむ(?)こともあります。

そして、イタズラも日常茶飯事。今日も何やら洗面所のほうで、仲良くごそごそとやっているようです。…と、そこへ「ガタン!! 」という大きな物音が!

なにか、倒したのかな?置いておいた水のストックが倒れたかな?

音のするほうに目をやると、音に驚いたチンチラさんたちがものすごい勢いで逃げてきます。先頭をきったのは小明神さん。祭さんの足元までやってくると、はずみをつけて肩に飛び乗り、「くー、くぅー、くー」と、何かを訴えます。「ああ、大きな音がして、ビックリしたんやね…。」と、小明神さんの苦情(?)に相槌を打つ祭さん。

「ところで大明神は?」と、チンチラさんたちが走ってきた方向に目をやると、そこには、茫然としている大明神さんの姿。どうやら、小明神さんが、先に祭さんのほうに甘えだしたので、出遅れてしまったようです。少し離れた場所で、「くぅー、くぅー」と切なげな声をあげていました。

「大丈夫かな?」と、次は大明神さんの話を聞いてあげようとした祭さんですが、大明神さんが何かを咥えているのに気がつきます。それで遊んでいるときに、大きな音がしたので、そのまま持ってきてしまったのでしょう。「何を持っているのかな~?」と、目を凝らして大明神さんが咥えているモノを見てみると…。

なんと、それは祭さんのパンツ(注:洗濯済み)!! !! !!

「パンツで遊んでたんかい…。」と、思わず脱力する祭さん。「ビックリしたのはわかるけど、できればそれは置いてきて欲しかった。」と、複雑な気分になる祭さんなのでした。第19話もお楽しみに。

【マンガ記事】チンチライフ!

チンチラの大明神と小明神、そして漫画家の祭さんの3人(?)が織りなす、ドタバタな毎日。チンチラって何?という方から、チンチラの飼い主さんまで、初めて情報からディープなチンチラ情報まで、楽しくお伝えしていきます。

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