ゆとり世代に多く見られる特徴をチェックしたら、どうしたらうまくコミュニケーションを取れるか考えます。

精神論を押し付けない

気合、根性、情熱。これまで数々の困難を熱い思いで乗り越えてきた人も多いでしょう。でも、自分の考えを相手に押し付けることは禁物。相手のためを思って「努力が足りないだけだ」と喝を入れたり、発破をかけたりしても、ゆとり世代はモチベーションが上がるどころか、負担に感じてしまうかもしれません。

その仕事をしなければいけないのかの意義や、その仕事を通して何を得られるかを説明することを心がけましょう。

明確な指示を出す

主体的に動くまでには時間がかかるけれど、言われたことは責任を持ってしっかりとこなす人が多いゆとり世代。最初のうちは慣れるまで細かく丁寧な指示をすることがポイントです。

注意後のフォローを忘れない

どんな人だって失敗はするもの。強く注意されると立ち直りまでに時間のかかるゆとり世代は、注意後のフォローが必要です。仕事の基礎がまだしっかりしていない、お互いの信頼関係がまだきちんと構築されていないと感じるときは、注意後に「どうすれば改善できるか」を一緒に考えていきましょう。

まとめ

ゆとり世代との付き合い方をここまで説明してきましたが、意識すべきことは世代間ではなく、あくまで個人と個人とのコミュニケーションであるということ。

「あの子はゆとり世代だから」「世代が違うから」といった一言で済ませるのではなく、大切な仕事仲間として、相手を尊重し、理解しようとする努力を忘れないようにすることが求められるのです。

華山 あずさ