相場動向まとめ
2016年3月10日のTOPIXは前日比+1.5%の上昇に。東証一部全銘柄で、値上がりは1,680社、値下がりは198社、変わらずは65社でした。原発の再稼動禁止のニュースで大きく値を下げた電力株を除くと、全般にしっかりとした展開の一日でした。
上がった株
日本製紙(3863)は前日比+7%上昇。製紙大手。欧州系証券会社による投資判断の引き上げが好感されました。
スズキ(7269)は前日比+6%上昇。軽自動車大手。2016年3月7日にユーロ円建てCBの発行を発表後、株価は下落しましたが、本日は欧州系証券会社による投資判断の引き上げが好感され、ファイナンス発表直前の株価を上回るまで上昇しました。
富士フィルムホールディングス(4901)は前日比+5%上昇。精密機器・化学メーカー大手。東芝(6502)の子会社である東芝メディカルの買収先がキヤノン(7751)に決定しM&Aに関連する資金負担等の不透明要因が払拭されため上昇しました。
下がった株
関西電力(9503)は前日比▲15%下落。電力大手。2016年3月9日に大津地方裁判所により高浜原発3、4号機の再稼動禁止仮処分の決定や、米系証券会社による投資判断の引き下げが嫌気されました。本日は、九州電力(9508)、中部電力(9502)、東京電力(9501)など他の電力会社にも売りが波及しました。
日立金属(5486)は前日比▲3%下落。特殊鋼大手。国内証券会社による目標株価引き下げが嫌気されました。
みらかホールディングス(4544)は前日比▲2%下落。臨床検査大手。国内証券会社による目標株価引き下げが嫌気されました。
【2016年3月10日 投信1編集部】
■参考記事■
>>失敗しない投資信託の選び方:おさえるべき3つのNGと6つのポイント
LIMO編集部