2. なぜこれほどまで「金」の価値が上昇したのか?
シミュレーション期間である2020年から2026年にかけて、金価格は右肩上がりの推移を見せました。
開始当初の平均購入価格11,666円に対し、現在の価格は25,948円と、圧倒的な価格差が生じています。
この背景には、主要通貨に対する不信感や、物価上昇から資産を守ろうとする「インフレヘッジ」の需要があります。
また、積立投資(ドル・コスト平均法)によって、価格が高い時期には少なく、低い時期には多く買い付けたことが、平均取得単価を安定させ、最終的な大幅プラスに寄与したと言えるでしょう。
3. 知っておきたい「出口」の知識:金投資の税制と窓口の違い
利益が出た際に避けて通れないのが税金の問題です。金投資はその投資手法(窓口)によって税金の扱いが大きく異なります。ご自身のライフプランに合わせた選択が重要です。
3.1 【店舗・銀行アプリ等】純金積立(現物・銀行系積立)
実物の金として保有する形態です。この場合の利益は原則として「譲渡所得」扱いとなります。
- 年間50万円の特別控除がある。
- 保有期間が5年を超えると、課税対象となる譲渡益が半分になる優遇措置がある。
- ただし、NISA(少額投資非課税制度)を利用することはできません。
3.2 【証券会社】金ETF・投資信託
証券口座を通じて「証券」として金に投資する形態です。
- 税金は株式や投資信託と同様、「申告分離課税」(20.315%)となります。
- NISA(成長投資枠)の活用が可能で、枠内で運用すれば利益は非課税となります。
- 現物の引き出しには対応していないケースが多いですが、管理が容易です。
3.3 【デリバティブ】金CFD(レバレッジ)
証拠金を預けて売買を行う差金決済取引です。
- 少ない資金で大きな取引ができる「レバレッジ」が魅力ですが、長期保有による税制優遇はありません。
- 他の先物取引などとの損益通算は可能ですが、NISAは不可です。
- あくまで短期〜中期的な資金効率を重視する投資家向けと言えます。