3. 「二人でも安心とは限らない」老後に潜むリスクとは?
老後は「二人暮らしなら何とかなる」と考える人もいますが、実際の家計は収入や支出、健康状態、住環境などによって大きく異なります。
家計調査では、65歳以上の無職世帯の消費支出は65~69歳世帯が最も高く、年齢階級が上がるにつれて支出総額は低下する傾向も見られます。一方で、支出全体が減少していても、医療費や介護関連費用などの割合が変化する可能性には注意が必要です。
また、公的年金を中心とした生活では、収入が大きく変動しにくいケースもあります。そのため、住宅の修繕や家電の買い替えなど想定外の支出が生じた場合には、貯蓄を取り崩して対応する場面が出てくることもあります。
さらに、長寿化によって生活期間が長くなることや、保有資産の内容によっては必要なタイミングで使いにくいケースも考えられます。
老後資金を考える際は、平均的な支出額だけではなく、自身の収入状況や支出構造、保有資産の特徴も含めて確認しておくことが大切です。
次章では、そのために検討できる具体的な対策を見ていきます。
著者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
編集者の多くは、金融機関にて個人リテール業務を経験。若年層からシニア層、富裕層に至るまで、幅広い顧客に対し、投資信託・保険を中心とした総合的なライフプランニングを実行してきた。なかには、リテール営業で社内トップの実績を持ち、行内で表彰された実力者も。人材育成や社内教育にも携わるなど、金融知識と実務経験の両面で信頼される編集者が在籍しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)