子育てをしていると、「ちょっと親に子どもを預かってほしい」「金銭的援助があれば助かる」と思うこともありますよね。「祖父母だって、かわいい孫のためなら喜んで一肌脱いでくれるかも」とこっそり期待している方もいるのではないでしょうか。
ところが、なかには「本音をいうと、ちょっとキツい…」と孫疲れを感じているケースもあるようです。祖父母世代の人たちは、一体どのような疲れを感じているのでしょうか。
金銭的負担による孫疲れ
お金には余裕があるイメージの祖父母世代。しかし、「孫へのお金はいくらでも出せる」というわけでもないようです。
内閣府は、60歳以上の男女3,000人を対象に『平成28年(2016年) 高齢者の経済・生活環境に関する調査結果』を実施しました。その結果、子や孫のための出費が「大きな割合を占める支出」と考えている人の割合は19.8%で、「負担を感じている」と答えた割合は11.2%となっています。
【大きな割合を占める支出】
1位:食費、光熱費・・・75.6%
2位:保健・医療関係の費用・・・45.0%
3位:住居費、住宅の新築・増改築・修繕の費用・・・26.4%
4位:交通費、自転車等関係の費用・・・22.5%
5位:子や孫のための支出・・・19.8%
【負担を感じている支出】
1位:食費、光熱費・・・50.9%
2位:保健・医療関係の費用・・・36.2%
3位:負担を感じているものは特にない・・・22.8%
4位:住居費・・・17.8%
5位:生命保険や損害保険などの保険料・・・17%
6位:交通費、自転車等関係の費用・・・16.4%
7位:子や孫のための支出・・・11.2%
「大きな割合を占める支出」では5位だったものの、「負担を感じている支出」では7位とランクを下げています。孫に関する支出はお祝い金なども多く、「嬉しい」ことへの出費なので「負担」に感じている人は少ないのかもしれません。
それでも大きな出費には変わりありません。