「お前は離婚家庭の子どもだからダメなんだ!」と罵られた…19歳の男性が「スクールハラスメント」を受け、相談・紛争処理機関や相談窓口の設置を訴えており、署名をあつめていることが話題となっています。

「スクールハラスメント」は今まで可視化されておらず、立場の弱い子どもが我慢する状況が続いています。この呼びかけが子どもたちの人権を守る動きになることに期待したいです。

そしてもう1つ気になるのが、「離婚家庭の子どもはダメ」という点です。離婚家庭の子どもは、自分の意志で離婚を選択したわけではありません。しかし「親の離婚」が名字が変わることなどからクラスメイトに知られ、いじめを受けることも現実としてあります。
今回はこの離婚について、子ども目線で考えたいと思います。

離婚件数は増加傾向

厚生労働省が公表している『平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況』によると、2018年の婚姻件数は58万6438組、離婚件数は20万8333組となっています。50年前の1968年の婚姻件数は95万6312組、離婚件数は8万7327組と、婚姻件数は人口減少も相まってか減少傾向にありますが、離婚件数は2倍以上に増加しています。

増える離婚ですが、その原因は一体何なのでしょうか。

「離婚したい」その動機

長年、結婚生活を続けていると相手の良い面も悪い面も見えてきます。離婚を決心する原因は、どこにあるのでしょうか。司法統計(平成29年度 婚姻関係事件数)によると、離婚理由の第1位は「性格の不一致」となっています。

夫と妻、それぞれの離婚理由トップ5を見てみましょう。