3. 【GPIFの分散投資】個人投資家もマネしたいポートフォリオとは?

年金積立金は、安全性と収益性のバランスを取るために分散投資で運用されています。2025年12月末時点(2025年度第3四半期)の最新速報によれば、資産は国内債券・外国債券・国内株式・外国株式の4つに分けられ、それぞれおおむね25%ずつ配分する「基本ポートフォリオ」が採用されています。特定の資産に偏らず、長期的に安定した運用成果を目指す考え方です。

この背景には、「どの資産が将来上がるかを予測し続けるのは難しい」という前提があります。そのため、値動きの異なる資産を組み合わせることで、価格変動のリスクを抑える仕組みになっています。短期的な市場の動きに応じて大きく配分を変えるのではなく、あらかじめ決めた割合を維持することが基本とされています。

3.1 なぜ「オルタナティブ資産」に投資するのか?さらなる収益の底上げを狙う

さらに近年は、株式や債券に加えて「オルタナティブ資産」と呼ばれる分野への投資も進められています。これはインフラ(電力・交通)、非上場企業への出資(プライベート・エクイティ)、不動産などを指し、比較的高い収益が期待できる一方で、流動性が低いという特徴があります。

こうした資産は、全体の上限5%までと明確に枠が設けられています。分散効果を高めつつリスクを抑えるためで、伝統的資産とのバランスを保ちながら、長期的な収益の底上げを狙う運用となっています。