3. 【GPIFの分散投資】個人投資家もマネしたいポートフォリオとは?
年金積立金は、安全性と収益性のバランスを取るために分散投資で運用されています。2025年12月末時点(2025年度第3四半期)の最新速報によれば、資産は国内債券・外国債券・国内株式・外国株式の4つに分けられ、それぞれおおむね25%ずつ配分する「基本ポートフォリオ」が採用されています。特定の資産に偏らず、長期的に安定した運用成果を目指す考え方です。
この背景には、「どの資産が将来上がるかを予測し続けるのは難しい」という前提があります。そのため、値動きの異なる資産を組み合わせることで、価格変動のリスクを抑える仕組みになっています。短期的な市場の動きに応じて大きく配分を変えるのではなく、あらかじめ決めた割合を維持することが基本とされています。
3.1 なぜ「オルタナティブ資産」に投資するのか?さらなる収益の底上げを狙う
さらに近年は、株式や債券に加えて「オルタナティブ資産」と呼ばれる分野への投資も進められています。これはインフラ(電力・交通)、非上場企業への出資(プライベート・エクイティ)、不動産などを指し、比較的高い収益が期待できる一方で、流動性が低いという特徴があります。
こうした資産は、全体の上限5%までと明確に枠が設けられています。分散効果を高めつつリスクを抑えるためで、伝統的資産とのバランスを保ちながら、長期的な収益の底上げを狙う運用となっています。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)