三井住友カード株式会社は、2026年4月13日、全国の対象事業者の鉄道・バスにおいてスマホのタッチ決済で乗車すると、最大8%ポイント還元をスタートしました。還元率の高さにSNSではポイ活の新定番になるかもと注目を集めています。
今回の記事では、お得になる方法や対象路線、注意点などをポイ活のプロが解説します。
1/3
出所:三井住友カード株式会社
1. 急拡大する公共交通機関のクレカタッチ決済
これまで日本の公共交通機関といえば、SuicaやPASMOといった「交通系ICカード」が主流でした。しかし、ここ数年で急速に普及しているのが「クレジットカードのタッチ決済乗車」です。
クレジットカードのタッチ決済乗車には、「チャージ不要で後日カード決済される」「世界標準で訪日外国人観光客にもやさしい」「クレカならではの高還元の恩恵が受けられる」などのメリットがあります。
とはいえ、交通系ICカードが広く浸透している日本ではなかなか置き換えのハードルが高いことが予想されています。そのため、各クレカ会社はメリットのひとつである「高還元」を強く押し出しています。
三井住友カードが4月13日に開始した「スマホのタッチ決済乗車で最大8%還元!」は、対象事業者の鉄道・バスで対象カードによるスマホのタッチ決済で乗車すれば、条件に応じたポイントを還元するというものです。
交通系ICカードによる還元よりもはるかに還元率が高いため、ポイ活界隈でも注目する人が増えています。
2. 対象カードと条件ごとの還元率をチェック
「スマホのタッチ決済乗車で最大8%還元!」の対象となるクレジットカードは以下の通りです。
2.1 (1)三井住友カードが発行するVポイントが貯まる個人クレジットカード
一部で対象外のカードもあります。具体的には、
- ANA VISA Suicaカード
- ANA TOKYU POINT ClubQ ANA
- nimocaカード
を利用した場合はポイント還元されません。
2.2 (2)(1)以外で対象となるクレジットカード
- 名鉄ミューズカード ゴールド
- 名鉄ミューズカード
- minapitaカード
- S STACIAカード
ポイントは毎月の対象利用の合計利用金額200円(税込)につき、条件ごとの還元率で付与されます。条件ごとの還元率は以下の通りです。
2.3 (1)三井住友カードが発行するVポイントが貯まる個人クレジットカードの還元率
- Oliveフレキシブルペイを利用した場合:8%相当をVポイント還元
- Oliveフレキシブルペイ以外を利用した場合:7%相当をVポイント還元
2.4 (2)(1)以外で対象となるクレジットカードの還元率
- 6.5%をキャッシュバック
(1)はVポイントによる還元で、(2)はキャッシュバックによる還元という違いもあります。どちらの場合でも月の還元上限は1000ポイントあるいは1000円となります。
これは還元率8%の場合は月間の利用額が1万2500円で上限、還元率7%の場合は月間の利用額が1万4285円で上限、還元率6.5%の場合は月間の利用額が1万5384円で上限となる計算です。
3. 全国で使える!対象の鉄道事業者は?
クレカのタッチ決済で乗車できる鉄道路線は全国で拡大しています。ただ、私鉄沿線がメインであり、JR東日本などは利用不可となるため、還元の対象になる路線は事前に確認しておきましょう。
2/3
出所:三井住友カード株式会社の情報をもとにLIMO編集部で作成
3.1 北海道
- 札幌市営地下鉄
3.2 東北
- 仙台市地下鉄(東西線は対象外)
3.3 関東
- 江ノ島電鉄
- 大山観光電鉄
- 小田急電鉄
- 小田急箱根
- 箱根登山電車 ※小田原、箱根湯本~強羅区間、箱根登山ケーブルカー(強羅、早雲山)、箱根ロープウェイ、箱根海賊船が対象
- 京王電鉄
- 京急電鉄
- 相模鉄道
- 湘南モノレール
- 西武鉄道
- 高尾登山電鉄 ※ケーブルカー・リフトが対象
- つくばエクスプレス
- 東急電鉄
- 東京メトロ
- 都営地下鉄
- 横浜高速鉄道(みなとみらい線)
- 横浜市営地下鉄
- ゆりかもめ
3.4 北信越
- 北陸鉄道
3.5 東海
- 遠州鉄道
- 伊豆箱根鉄道 ※駿豆線のみ対象
- 長良川鉄道
- 名古屋鉄道
3.6 関西
- Osaka Metro
- 大阪モノレール
- 北大阪急行電鉄
- 京都丹後鉄道
- 近畿日本鉄道 ※生駒ケーブルを除く全線が対象
- 神戸市営地下鉄
- 神戸新交通
- 山陽電鉄
- 阪急電鉄 ※神戸高速線はキャンペーン対象外
- 南海電鉄
- 能勢電鉄
3.7 九州・沖縄
- 沖縄都市モノレール(ゆいレール)
- 熊本市交通局
- 熊本電鉄
- JR九州
- 西日本鉄道
- 長崎電気軌道
- 福岡市地下鉄
4. 利用時の注意点は?
条件のハードルが低く、誰でも恩恵を受けやすいお得な施策ですが、いくつか注意点もあります。
3/3
出所:三井住友カード株式会社
まず、もっとも気を付けなくてはならないのが、対象となる決済方法が「スマホのタッチ決済」であることです。対象カードであっても、カード本体によるタッチ決済は最大8%還元が適用されないので、注意しましょう。
対象カード・支払方法によって還元率が変動するのは、ここまで説明してきた通りですが、「三井住友カードが発行するVポイントが貯まる個人クレジットカード」の場合、Oliveフレキシブルペイかそうでないかで1%の差があります。事前の設定を忘れないようにしましょう。
気にされている方も多いと思いますが、残念ながら「定期券」は今回の最大8%還元の対象外です。定期区間はモバイルSuicaなどの交通系ICカード、区間外の対象路線は三井住友カードのタッチ決済…という使い分けをする必要があります。
対象路線と対象外路線を乗り継ぐ場合も注意が必要です。対象区間はタッチ決済、対象外区間はSuicaと使い分ける必要があるため、一度改札から出る手間が発生する可能性もあります。
慣れるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、今回の高還元は現時点で終了期間は発表されておらず、長い期間でお得を享受できる可能性があります。自分ならどのように使うのがよさそうか考えながら、賢く取り入れてみるとよいでしょう。
参考資料
大蔵 大輔