満月が新月へ向かい少しずつ細くなっていく途中、ちょうど半月になる状態を下弦の月と呼びます。
下弦の月は満月の時に蓄えたものを放出していく過程。そのためマッサージや半身浴などで、身体に溜まったものをデトックスするのに最適です。
ただ時期としては新年度前のように、新しいことが始まる前のそわそわした不安定な気持ちにもなりがちに。ゆっくりと自身の体調や気持ちと向き合う時間を大切にできればいいですね。
新月の夜は、心も身体もリセット
月がさらに欠けていき、全く見えない状態の月を新月と言います。
月が地球と太陽の間にある状態なので、地球から見るとまるで月に光がないように真っ暗になっているのです。そのため新月は物事が0から始まる日、何かをリセットしたり、新しく始めることに適した日だと考えられます。
これまで体調が悪かったり、気持ちが沈んでいた人も、新月が少しだけ前向きに気持ちを切り替えるきっかけとなればいいのではないでしょうか。
「新月のデクラレーション」と言って、この日に願い事を紙に書き留めて夢を叶えるという言い伝えもあるので、ぜひ試してみては。
気持ちが前向きになる、上弦の月の頃
そして月が満ちていく過程で、月が半月になる状態を上弦の月といいます。
新月で0になった身体や心が、また新しいものを取り入れていく時期になります。
自身がリセットされ不要なものがなくなり、軽くなった自分をイメージしやすい時期。積極的に新しいことや、これまでできなかったことに挑戦して、ぜひポジティブな自分を想像してください。
まとめ
このように、月が満ちたり欠けたりする様子は、まさに自身の心や身体の浮き沈み=バイオリズムとリンクするのではと考えられています。原因がわからない不調は、そのことを考えてしまい暗い気持ちになり、心までもが辛くなってしまいがち。
そのため月の満ち欠けについて知っておくと、少し辛い時期があっても、それを超えた先に楽な時期もあると考えることもできます。
ぜひ月齢カレンダーや夜空の月を見上げて、自身の身体にとっていいリズムを見つけてくださいね。
【参考】
- 『東洋医学からみる月の満ち欠けと体調の関係』ウェザーニュース
- 『海と船なるほど豆辞典―潮の満ち引き―』日本海事広報協会
吉永 涼