「今月もちゃんと10万円貯められたよ」と報告する人がいるというAさん。その相手は学生時代からの友達で、地元を離れ東京に出てきても近くに住んでいるというBさん。

毎月1回は、会っておしゃべりをして解散するという女子会を繰り返している2人。そんな2人が盛り上がる話題の一つに「貯金」の話があります。実はAさんが貯金に真剣に取り組んでいることを知ったBさん、「わたしも一緒に頑張る」と奮起して、それぞれの目標を決めて貯金をしているのだそう。

「お互いにExcelで作った目標シートを共有しています。そのほうがモチベーションも保てるし、相手の頑張りも見えて妥協できなくなる」と話すAさん。それまでお給料は次の給料日までに全額使い切ってしまっていたBさんも、Aさんと一緒に貯金をするようになってから貯まるようになったと言います。

このように、成果や頑張りを報告できる相手が近くにいると、モチベーションを保つことができるのでありがたいですよね。

あとは自然と貯まる仕組みを作るだけ

ここまで3ステップを紹介してきましたが、その3つすべてが「貯金のモチベーションを保つ」方法だったことに気が付きましたか。貯金はモチベーションを保つことさえできれば、あとは意外と簡単なのです。

Aさんもそのことに気付き、あとは仕組み化して自分の手の届かないところで処理してもらおうと考えました。Aさんの会社では、月々のお給与を2つの口座に分けて入金することができます。その制度を使って、生活費はC銀行、貯金のためのお金はD銀行、というようにお金を振り分けているのだそう。

また、老後資金作りのために個人型確定拠出年金のiDeCo(イデコ)も始めていて、毎月Aさんの職業で拠出できる上限の金額を拠出しているのだとか。なんとも負けず嫌いのAさんらしいのですが、このように自分の手元に「使えるお金」として入ってくる前に、手の届かないところに隠してしまうというのがいいようです。

ちなみに、Aさんの場合は貯金のためのお金を入金するD銀行のキャッシュカードと通帳はずっと自宅のカギがかかる棚の中に入っているのだと言います。

インターネットバンキングの契約があるのでアプリ上で残高を見ることができますが、ワンタイムパスワードの設定をあえてしないで、暗証番号カードもキャッシュカードと一緒にしまっておけば振込や他行口座への入金もできません。ただ残高を眺めるだけなので、余計に貯まるのだそうです。

まとめ

いかがでしたか。お金を貯めることで最も重要なのは、貯金するぞというモチベーションですよね。それが保てないと、なかなか目標に向かって進み続けることができません。自分の中で、自分が最もやりやすく、モチベーションアップもしやすい方法を探してみてくださいね。

大塚 ちえ