まずは、自然にお金が貯まる仕組みを生活に取り入れるところから始めましょう。たとえば、下記のようなものが挙げられます。
・先取り貯金
・非課税枠を利用した資産運用
・財形貯蓄
先取り貯金
「先取り貯金」とは、給与が出たタイミングで一部を預金用の口座に移してしまう方法です。だれでもすぐに始められる手軽なやり方ですが効果は抜群です。
銀行の自動入金サービスを使えば、毎月給与口座から特定の口座に自動的にお金を移せます。手数料が無料になるケースも増えているので賢く利用しましょう。
非課税枠を利用した資産運用
通常、資産運用で利益が出ると約20%の税金がかかります。ところが、「iDeCo」や「NISA」、「つみたてNISA」なら掛け金に上限はあるものの、そこから生じた利益には一切税金がかかりません。
「つみたてNISA」とは一定のサイクルで掛け金を積み立てていく仕組みで、年間40万円まで掛け金が非課税です。非課税期間は最長20年間。金融庁の条件を満たした投資信託のみが対象になるため、比較的ローリスクといわれています。
「NISA」の特徴にリスク商品が選びやすいことがあるでしょう。随時入金も可能です。新規投資なら年間で120万円まで掛け金が非課税。非課税期間は最長5年となっています。
個人型確定拠出年金「iDeCo」は60歳まで解約できないことに特徴があり、老後資金を形成するのにうってつけです。掛け金や資産運用で発生した利益はすべて非課税。60歳になってお金を受け取る際には退職所得控除や公的年金控除が使えます。
財形貯蓄
財形貯蓄とは、会社側が毎月決まった金額を従業員の給与から天引きして貯蓄に回すというもの。会社が従業員の資産形成をサポートする仕組みです。一般財形貯蓄と財形年金貯蓄、および財形住宅貯蓄という3つの種類があります。
財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄を合わせた元利合計が550万円以下なら、基本的に利子が非課税になるのもメリットです。会社に財形貯蓄制度がある人は積極的に利用してみてはいかがでしょうか。
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
LIMO編集部