40%もの人が「1年間で全く貯蓄が増えていない」という状況とは、驚きですね。貯金自体は多少あるものの、日用品の値上がりや増税が続き、「ここ数年あまり増やせていない」という人もいるかもしれません。

19年も貯金が増やせなかった…とならないよう、今年後半は少し気合いを入れて、お金を貯める取り組みを始めていきましょう。

今回おすすめするのは、以下5つのポイント。貯蓄に慣れていない方でも、これを心がけていると「お金が貯まる体質」に近づけるはず!

(1) 支出ごとの「予算」を決めておく

大まかな支出の状況を家計簿に記入している人は少なくないと思いますが、さらに一段上の意識で貯蓄を増やすには、それぞれの項目の「予算」をあらかじめ決めておくのがおすすめです。食費を例に挙げると、1カ月の予算を4万円と決めた場合、「1週間に1万円」を超えないようやりくりしていくイメージです。

(2) 貯金額を「先に」確保しておく

貯蓄が苦手なタイプの人は、「残ったお金を貯めよう」と考える人が少なくありません。しかし、あると思えば、使ってしまうのがお金。このような事態を防ぐためには、「先取り貯金」が有効です。給料支払日の数日以内に、あらかじめ決めておいた貯金額を別の銀行口座に迅速に移動させておきましょう。自動積立をしてくれる会社もあるので、一度職場に確認してみては?

(3) 「健康的な生活」を意識する

「節約、節約」と思いながら食べたいものや欲しいものを我慢するのは、精神的にもストレス。「健康になろう」「綺麗になろう」といった目線で行動するほうが、ストレスを感じにくいのでおすすめです。

普段からお菓子やジュースを買う頻度が多い方は、「健康的な生活のため」と考えてセーブする。水筒にお茶を入れて持参する。1駅分程度ならタクシーを使わずに歩いて移動するなど…。体調が良くなったり、生活習慣病を改善できたりすれば、薬代や医療費も減らすことができます。毎日の小さな工夫で、お金と健康な体を同時に手に入れてしまいましょう!

(4) 「買い物リスト」を携帯する

とくに目的がないまま店内をウロウロしていると、たまたま目についた商品まで余計に買ってしまいがちですよね。それを防ぐためにも、購入が必要なものは事前にリストアップしてから買い物に行くようにしましょう。リストを持って出かける癖がつくと、思わぬ無駄遣いを回避できるでしょう。

(5) こまめに部屋を片付ける

部屋が片付いていないと、家にあるはずのものを新たに購入しまうなどの無駄遣いをしてしまいがち。そこで1日3分でいいので、部屋を綺麗にする習慣を身につけてみましょう。片付いた部屋になれば居心地がよくなり、不要な外出機会を減らせる効果も。外出が減れば、必要以上の外食や衝動買いを防げる可能性も。一石三鳥のメリットが期待できます

まとめ

いくら「貯蓄」を目標に掲げても、具体的な行動を取らなければ貯金は増えていきません。上記5つに加え、「夜中にネットでポチポチしてしまう」「ペットボトル飲料を買いすぎているかも」「なんとなく店の中を歩いて買うものを探してしまう」といった自分の傾向も、改めて見直してみるといいでしょう。毎日のちょっとした習慣から改善し、貯蓄額アップにつなげていきましょう!

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

LIMO編集部