自閉スペクトラム症(障害)(ASD)

・①社会性(対人関係)の障害、②コミュニケーションの障害、③こだわりの3症状が4歳(もしくは3歳)以降からみられる場合に診断される

・感覚過敏・鈍麻がある場合も

・知的障害の程度にも幅がある

・人の気持ちが想像しにくい

・変化に対応するのが難しい

・強いこだわり、パターン化された行動がみられる

注意欠陥多動性障害(ADHD)

・多動性や不注意などで日常生活に支障が出てしまう

・単純ミスや忘れ物が多い

・気が散ってしまい集中できないことが多い

・落ち着きがない、衝動的

学習障害(LD)

・知的遅れがないにも関わらず読み書きや計算などが困難

・「読めるけれど、書けない」など、障害の表れ方も様々

患者数は、厚生労働省の「NDBデータ」の平成28年度版(2016年)によると、発達障害外来患者数(1回以上、精神療法に限定しない)は94万6000人となっている。ASDは100人に1人、ADHDは10人に1人とよく言われるが、実際にはもっといるのではないかとの指摘もある。

また、診断名がつかないグレーゾーンの人も多く、これも含めるともっと多い可能性が高い。

「ADHD」女子の生きづらさ

筆者の友人T(30代、女性)は、20代後半でADHDの診断を受けた。

Tとの付き合いは大学入学時から現在まで、10年以上の仲だ。また筆者の長男がASDとADHDを診断されていることもあり、発達障害について意見を交わすことも多い。

女性特有の生きづらさと、発達障害の生きづらさ。2つが複雑に絡み合い、絶望感を味わうことも多いという。

「変わった子」で済まされなくなる瞬間