サラリーマンである以上、出世して社内外から一目置かれる存在になりたいと思うのは不自然なことではありません。しかし実際は、30代後半くらいから順調に出世していく人とそうではない人の差がはっきりついてしまいます。一緒に仕事をしている部下は、どのような人を「出世する、できる上司」だと見ているのでしょう。
自分で仕事を抱え込まない
人の上に立つようになると当然仕事の量も増え、自分一人で抱えていたら時間が足りなくなってしまいます。その点、「できる上司」は仕事の割り振りが上手く、できるだけ部下に仕事を振るようにしているもの。
そのかわり部下の相談事に的確に答えたり、上手く行かないところは軌道修正したりと、要所要所は自分自身できっちり締めてきちんと仕事が完結するようにコントロールするのです。部下としても自分にもある程度裁量を与えてくれ、いざとなったら助けてくれる上司の存在は心強い存在です。
「何でも自分でやらないと気が済まない」というプレイヤー気質の人は、若手の内は仕事をどんどん成功させることができるかもしれません。しかし、人の上に立つようになった時に人に任せられないと、膨大な仕事量で自分追い詰めることになってしまいます。部下を信じて仕事を任せて泰然としていられる器の大きさと、大局を見極める力のある人が評価を得ていくのでしょう。
突飛な一面を持っている
出世する「できる上司」は良い意味でどこか常識はずれな一面を持っていることも多いようです。たとえば、仕事で行き詰まるったら、それまでとは違うアプローチをしなくては打開できないことも少なくありません。また、前例にとらわれず、人と違うやり方をしなければ大成功は掴めないので、アイデアのひらめきや行動力も必要になります。
常識におさまりきらない、突拍子もない行動は歳を重ねるごとにやりにくくなります。人間関係や周囲からの評価などを気にして腰が引けるという人もいるでしょう。そんな中でも自分が信じたやり方を突き進め、成功まで持っていける人はやはり出世しやすいものです。部下としても、人とは違う仕事の進め方ができる上司の下で働けば仕事の進め方に幅ができるので、良い勉強になるでしょう。