マイホームの頭金のために夫婦で協力して毎年200万円貯められる環境を整えたら、最初の6年間はマイホームの頭金に集中して貯金をし、マイホームの購入後はそのまま200万円を教育資金として貯めればいいですよね。すると10年で2000万円貯まりますから、一応子どもが16歳のときには大学の資金は貯まるわけです。このように整理してみると、全く不可能という話でもないですよね。

その間も、毎月少額でもいいので老後資金の積み立てを始めておけるといいでしょう。老後資金の場合は資産形成に使える時間が長いので、投資信託や株式などの金融商品を使って資産をふやしてもいいですね。こうした金融商品は期間が短い貯蓄には不向きですが、長期的な運用であればリスクはある程度低減できますし、リカバリーもしやすくなります。投資は細々とでもいいので、できるだけ長く付き合っていくことで成果が出るものです。

生活水準の見直しをこまめに

あとは日常生活の中で無駄をなくすことを心がけたいですね。できれば生活水準の見直しをこまめに行いましょう。給料が上がったらすぐに生活水準を上げるというのではなく、ちょっとしたスポットのご褒美でお祝いしましょう。生活水準自体を上げてしまうと元に戻すのが大変になってしまいます。生活コストが上がると当然毎月の出費も増えますし、本当に必要な出費の線引きができなくなってしまうのであまりオススメできません。

また、夫婦間で普段から気軽にお金の話ができる関係を築くことも重要です。なかなかお金のことは話しづらいとか、お金のことになるとお互いにピリピリしてしまうということであれば、毎月定例で、お金について話し合いをする機会を設けるか、お金に関して思ったことを書く交換ノートのようなものを介してもいいでしょう。

筆者の知人では、交換ノートでお金のことを話し合うようにして言いづらさを感じないようになり、うまくいったという人がいました。感情的にならずに済むので、お金の話が苦手な人は試してみてもいいのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか。マイホームの頭金や教育資金、老後資金など今後必要になるお金はたくさんあります。全部を一気に貯めようとするとなかなか大変で普段の生活が苦しくなってしまうので、優先順位を決めて順番に、確実に貯めていきましょう。

大塚 ちえ