昔ながらの庶民派家族の代表である『サザエさん』。その中心舞台である「磯野家」は、厳しい「波平」お父さんと優しい「フネ」お母さんの夫婦となっています。そしてその娘「サザエ」は明るいお母さん、夫である「マスオ」はとにかく優しいお父さんという構成です。

「フネ」は注意する時はしますが、本当に叱るのは「波平」お父さんの役目です。そのため「厳しいお母さん」は存在しないかのように見えます。

しかし、「フネ」は威厳のある「波平」を子どもたちの教育にうまく活用しています。平日は飲み歩くなど帰りの遅い「波平」に、子どもたちを叱ってほしい時には家庭や学校であったことを報告します。また褒めてほしいときにも、そうするように「波平」に指示しています。家庭内の主導権は「フネ」が握っていることから、一番厳しい存在はもしかしたら「フネ」なのかもしれません。しかし表面上は怒鳴ることもなく穏やかなので、子どもたちは「フネ」に心を許し甘えることができます。

イマドキのお母さんも「フネ」のような存在なのかもしれません。お母さんの方が厳しいと答えた女子高生は6割以上と、父である夫に叱ってもらうのではなく、母親である自分が直接子どもを叱ることが多いのかもしれません。時間のない現代家庭の特徴ともいえます。

それでも、厳しさの中にある母親の優しさ、母親という特別感をどの子どもも感じているのでしょう。相談するときは母親、というのはそのような心情を表しているように思えます。また女子高生なので、母親というよりも「大人の女性」に相談したいこともあるでしょう。

親子だけではなく、異性という点でも難しい父娘関係。娘と母親との関係も把握しつつ、程よい距離感を目指したいですね。

女子高生は超現実的?

お父さんが好きな女子高生の割合は8割以上ですが、『お父さんに似た人と結婚したいと思う?』に対して『思う』が33.1%、『思わない』が66.9%という結果に。

『思わない』の理由には、『真面目すぎるから』『母が大変そうだから』など、母の大変さを労い同情する気持ちがあるようです。一方、『思う』の理由としては、『料理ができて家事もやってくれるしずっと大切にしてくれるから』『面白いし、お酒を飲まないし、恐ろしいほど家事を手伝っているから』など、家事・育児への貢献度が高い父親を評価している傾向にあるようです。

結婚は恋愛とは違い、日々の生活そのものです。父親の「イクメン度」は子どももしっかり見ているようです。やはり結婚するなら、家事・育児を率先してやってくれる夫がいいものです。その点から結婚相手を考えていることからも、イマドキ女子高生はしっかり現実を見据えているといえます。

まとめ

昨今のSNSの発展から、家族間のコミュニケーションは円滑になり、その関係性も良好になっているようです。その一方で、やはり対面でコミュニケーションを取っていないと、悩みなどの大切な話はなかなか言いにくいのかもしれません。「働き方改革」が推進されている日本ですが、まだまだ労働時間は長いです。やはり顔を合わせて会話をすることの重要性を感じます。父の日は家族で顔を合わせて、ゆっくりお話ししてみるのはいかがですか。

【参考】

『父の日目前!渋谷JKが選ぶお父さんにしたい芸能人TOP10!渋谷JKとお父さんの関係は?父の日にプレゼントを用意するJKは過半数越え!アンケート結果9問!』㈱アイ・エヌ・ジー調べ

尾藤 ちよ子