家事や育児や仕事と、日々マルチタスクをこなしている世の既婚者女性たち。男性の育休を推進するような動きも見られ、世間的には“女性も男性も平等に”というような意識が強くなっている傾向があります。しかしながら、現場ではまだまだ“女性が家のことをする”という考えが主体なのも事実。そのため、あれもこれも自分がやらなければいけないと、日々奮闘している女性たちも多く存在しています。
しかし、あれもこれも全て女性がやってしまうのは、女性側にだけ負担が大きくなるだけでなく、パートナーである男性にとってもあまり良くないもの。人は楽な方に流れてしまう生き物なので、“やってもらえるならやってもらおう”という気持ちが強くなってしまいます。
この気持ちが生まれてしまうと、男性側から家事をしようという意欲は薄れる一方。女性側としても「なんで何もやってくれないの」という気持ちが芽生えてしまい、夫婦としてうまく連携が取れなくなってしまいます。
タイトルにもある“旦那育て”とは、何も女性が先生のような立場にたってあれこれ教えこむことではありません。女性が「ちょっとしんどいな」と感じることを、ひとつずつパートナーである男性に「お願い」と伝えるだけのことです。ご主人にも、これなら自分にもできると思えることを、ひとつずつ増やしていくことが大切。夫婦ともに元気なうちからできることを増やしていけば、もし将来ご主人が1人になってしまう事態に陥っても安心して残していけることでしょう。
■夫婦が協力すれば日々の生活がよりよいものになる
お互いに不満を抱えながらの生活は、せっかく夫婦になって家族を作ったのに、幸せとは程遠いものになってしまいます。幸せは、お互いに努力して手に入れるもの。自然にやってくるものではないのです。
ご主人に家の仕事を知ってもらってスキルアップしてもらうことも、家庭をうまくまわすためのひとつの方法。ご主人を上手に育てて、今のうちから将来に備えておきましょう。
川西 まあさ