パートナー(配偶者)がいる人(1451名)に、結婚後のパートナーとの関係について質問しています。

「これから夫婦仲は、良くなると思うか、悪くなると思うか」(単一回答形式)

良くなると思う・・・74.4%

悪くなると思う・・・25.6%

と、還暦後の夫婦関係は円満だと考える人が多いようです。

また、「夫婦一緒に過ごす時間を大切にしたいか、自分一人で過ごす時間を大切にしたいか」(単一回答形式)との質問には、61.3%の方が「夫婦一緒に過ごす時間を大切にしたい」と考えているようです。男女別でみると以下のようになっています。

【男性】

夫婦一緒に過ごす時間を大切にしたい・・・67.1%

自分一人で過ごす時間を大切にしたい・・・32.9%

【女性】

夫婦一緒に過ごす時間を大切にしたい・・・55.2%

自分一人で過ごす時間を大切にしたい・・・44.8%

「夫婦一緒に過ごす時間を大切にしたい」は男女差で11.9ポイント差があり、女性は1人の時間も大切にしたいと考える方が多くなっています。

「熟年離婚」「定年離婚」との言葉があるように、夫婦の時間が増えたために離婚してしまう夫婦も存在しています。1人で過ごす時間も確保しながら、程よい距離感で夫婦関係を育むことも必要なのかもしれません。

老後の準備、どうしていますか?

全回答者(2000名)に老後の準備として行っていることも質問しています。

1位・・・貯蓄・資産運用(47.7%)

2位・・・体力づくり(33.9%)

3位・・・健康診断の受診(31.5%)

という結果になりました。お金や健康に対して不安に思っている方が多く、それに対して具体的に対策をとっていることが分かりました。

また「エンディングノート・遺言書の作成」が7.4%、「遺産相続対策」が6.3%、「デジタル遺品の整理」が3.5%と、終活している方は少ないようです。「自身は何歳相当だと実感しているか」の質問に、実年齢よりも若い年齢を答えた方が多かったように、「まだ必要ない」と思っている方が多いのかもしれませんね。

また「運転免許証の自主返納」が2.2%と、わずかながら運転免許証の自主返納をした方もいるようです。高齢者の危険運転による交通事故が大きく報道されている影響でしょうか、今後も増えるかもしれません。しかし、車がないと生活が成り立たない方も少なからずいるでしょう。自動運転技術の発展が望まれます。

まとめ

60歳はまだまだ若いです。そしてそれを実感している方も多いことが明らかになりました。しかし一方で、健康や経済的な不安を抱えている方が多く、とくに貯蓄格差が目立っています。働きたくても働く場所がない、という方もいるかもしれません。高齢者の就労サポートの必要性が高まっています。

また終活や運転免許証の自主返納は、「まだ若い」と思っていても早めに取り組んでいきたい事柄です。人間誰しも何があるか分かりません。準備は元気なうちにしておきたいものです。運転免許証の自主返納ができるような公共交通サービスの拡充や、自動運転技術の発展が望まれます。

【参考】

『2019年の還暦人(かんれきびと)に関する調査』PGF生命調べ

尾藤 ちよ子