内定取り消しにつながるNGな行動について解説してきましたが、さらに油断できないのが「会社都合による内定取り消し」です。

会社都合によって内定取り消しが成立するのは「業績悪化・経営破綻」した場合です。そのうえで、内定を取り消しするために企業側は4つの条件を満たす必要があります。

・業績悪化により、人員削減が必須であること

・解雇回避のための努力を行った

・解雇者の人選が妥当・合理的であること

・労働組合や労働者と協議していること

内定取り消しは「解雇」とみなされるため、整理解雇の条件に則る必要があります。そのため、簡単に内定取消を行うことはありません。しかし人員削減が必須である場合は、在職している社員が優先されます。そのため、内定者の内定は取り消される可能性があることに注意しておきましょう。

業績悪化や経営破綻は自分自身で解決できる問題ではありません。しかし、内定先や選考中の企業の業績をしっかりチェックしておくことで、回避できる可能性はあります。業界の動向や内定先の経営状況のチェックを見落とさないようにしておきましょう。

まとめ

会社都合による内定取り消しは、自分でコントロールすることは極めて困難です。しかし、会社や業界の動向をチェックすることによって、内定取り消しのリスクを減少させることが可能です。

また、自分自身の行動であればコントロールすることは容易です。内定先で社会人としての一歩を踏み出すためにも、入社までの準備期間中も気を緩めず、内定取り消しとならないために普段の行動に注意して過ごしましょう。

千歳 悠