「マナーの悪い子は家に遊びに来ないでほしい」「外で遊んでくれたらいいのに」と感じるママも多いのではないでしょうか。しかし、子どもの遊び場所がどんどん減っている地域も多く存在します。

ボール遊びをしていた空き地にマンションが建つことになった、公園の禁止事項が多くて思いっきり遊べない、公園そのものが減ったなど、その状況はさまざま。2018年に行なわれた一般社団法人YBP PROJECTの調査では、86%もの親が「自分が幼児期から小学生の時と比べ、子どもの“外遊び”の機会が減少したと感じた」と回答したことが分かりました。

その理由は「テレビゲームや室内玩具で遊ぶ機会が増えた」が54.2%、「習い事に行く機会が増えた」が50.1%、「区画整理によって、近所の道端などの遊ぶ場所が減った」が45.8%、「公園のルールが厳しい」が37.5%となっています。子どもの居場所が減少しているなか、自宅で遊ぶ時間が増えているのが現状のようです。

学童という選択肢も

また、「放課後児童クラブ」(学童)を利用している共働き家庭も多く存在しています。厚生労働省「放課後児童クラブ関係資料」によると、17年の学童の利用者(登録児童数)は117万1,162人と、ここ20年間で約3倍になっています。共働き家庭が増えている影響が表れていますね。

しかし、広さ(児童の密集度)やルールは施設によって違いがあるため、「あっちの学童が良かった」という意見も。競争率が高いエリアは、どこの学童になるのか選べないこともあるため、「運頼み」となる場合もあります。また、民間の学童は利用料が高いケースがあるため、金銭的負担が大きくなることも視野に入れなければなりません。

放課後をどのように過ごすか・・・・子どもたちだけではなく親にとっても大きな問題です。市区町村が運営している児童館・センターなどや図書館など、子どもがどこでどのように過ごすか、選択肢を提示するのも親の務めでしょう。

まとめ

以前より子どもの居場所が減っている現在では、家が貴重な遊び場のひとつとなっているようです。とはいえ、家のなかでマナー違反の友だちを好き勝手させておくのは避けておきたいところ。「うちのルールはこうだから」「家で遊ぶならルールを守って」と、はっきり告げておきましょう。

また自分の子どもが友だちの家でマナー違反をしていないか、よく遊ばせてもらっている友だちのご両親にも確認した方が丁寧かもしれません。もちろん、遊びにいく子どもにも注意してあげたいところ。

また誰かの家ではなく、市区町村で運営している児童館や図書館など、放課後過ごせる場所を子どもたちに教えておくのも良いでしょう。

【参考】

【子供の「外遊び」と「スポーツ」の取り組み】に関する、保護者を対象としたアンケート調査』YBP PROJECT

『放課後児童クラブ関係資料』厚生労働省

LIMO編集部