また、ママアカで投稿されるのは子どもや母親自身のことだけに限りません。子どもの保湿ケアのやり方、かぶれにくいメーカーのオムツ、乳腺炎になった時の対処、液体ミルクの使用感、お金をかけずに作れるオモチャなど、有益な子育て情報をゲットできることもあります。

特に、自分の子どもよりも少し月齢が上の子どもを持つママアカは、数か月後には自分にも訪れる出来事のオンパレード。保活情報や予防接種、離乳食レシピ、さらには昨今の子育てを巡る社会問題や子どもの体調に関する対処法など、自分が当事者となった時には「あの時のつぶやきはこのことか!」と、非常に役に立つことが多いのです。

また、ママアカは匿名でママだけの繋がりが多いため、家事育児を手伝わない夫や、過干渉な姑の愚痴に関するつぶやきもあります。しかし、似た境遇のママが多いからこそ、「人の振り見て我が振り直せ」で対処法を学べることも。「旦那さんにこう伝えてみては?」「そんな時は〇〇するといいですよ」と、具体的なアドバイスをくれる心強い方もいます。

このように、子育て中なら誰しもがぶつかる壁や”あるある”を共有し合いながら、具体的な解決策を模索したり情報交換ができる場にもなってくれるのが、ツイッターのママアカだと筆者は思っています。

ママだけの世界だけど、パパにも知ってほしいことも

ツイッターのママアカでは、確かに愚痴や不満などが多く、内容によっては過激なものもあります。しかし、匿名同士でSNS上だからこそ、そこにあるのは総じて子育てのリアル。

なぜこんなにも孤独感に苦しんでしまうのか、何が辛くて何に困っているのかといった具体的な悩みも、子どもが育っていく幸せや日々のささいな気付きなど、子育てに関するあれこれが赤裸々に吐露されています。その子育てのリアルは、なかなか子育てに参加できていないパパにこそ知ってほしい情報ではないかとも思うのです。

「ツイッターをやる時間があるなら寝ればいい」「子育て中もそんなにスマホを見ているのか」といった批判があるのもわかります。また、そもそも育児が孤独になってしまう社会構造にも問題があるでしょう。

しかし実際に、筆者のようにツイッターのママアカの存在によって日々の育児が頑張れたり、大切な情報を知り得たりする人が多いのも事実。今まさに、孤独な育児に思い悩んでいる人は、一つの選択肢としてツイッターのママアカを試してみてはどうでしょうか。

秋山 悠紀