2月といえば、バレンタインデーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
帝国データバンクが公表した「2026年「バレンタインチョコレート」価格調査」によると、今年のチョコレートの平均価格は1粒あたり436円と、前年から4%上昇し過去最高水準になったことが明らかになりました。
原材料価格の高騰や円安が影響しているとみられます。
こうした物価上昇の波は、季節のイベントだけでなく日々の暮らしにも影響を及ぼしており、家計への負担は着実に増しています。
将来や老後の生活に備え、改めて貯蓄計画を立てようと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、特に「単身世帯(おひとりさま)」の貯蓄額に焦点を当て、年代ごとの平均貯蓄額と、より実態に近いとされる中央値を詳しく解説します。
さらに、着実に貯蓄ができる人とそうでない人の間にある3つの違いについても掘り下げていきます。
ご自身の状況と照らし合わせながら、今後の資産形成の参考にしていただければ幸いです。
1. 年代別に見る単身世帯の貯蓄事情|平均額と中央値を一覧で比較
金融経済教育推進機構が公開した「2025年 家計の金融行動に関する世論調査」のデータをもとに、単身世帯の最新の貯蓄額を年代別に見ていきましょう。
1.1 30歳代単身世帯の貯蓄額:平均501万円、中央値100万円
- 金融資産を保有していない:32.3%
- 100万円未満:14.2%
- 100万円~200万円未満:14.2%
- 200万円~300万円未満:4.9%
- 300万円~400万円未満:4.3%
- 400万円~500万円未満:2.8%
- 500万円~700万円未満:5.5%
- 700万円~1000万円未満:3.1%
- 1000万円~1500万円未満:5.5%
- 1500万円~2000万円未満:4.3%
- 2000万円~3000万円未満:2.5%
- 3000万円以上:3.4%
- 無回答:3.1%
- 平均:501万円
- 中央値:100万円
30歳代の単身世帯では、平均貯蓄額が501万円であるのに対し、より実態に近いとされる中央値は100万円という結果でした。
詳細を見ると、金融資産を全く保有していない層が32.3%、100万円未満の層が14.2%いる一方で、3000万円以上の資産を持つ層も3.4%存在しており、貯蓄状況の二極化が進んでいる様子がうかがえます。
1.2 40歳代単身世帯の貯蓄額:平均859万円、中央値100万円
- 金融資産を保有していない:32.1%
- 100万円未満:15.1%
- 100万円~200万円未満:7.1%
- 200万円~300万円未満:5.9%
- 300万円~400万円未満:4.3%
- 400万円~500万円未満:2.2%
- 500万円~700万円未満:6.2%
- 700万円~1000万円未満:4.6%
- 1000万円~1500万円未満:6.2%
- 1500万円~2000万円未満:1.2%
- 2000万円~3000万円未満:2.8%
- 3000万円以上:9.9%
- 無回答:2.5%
- 平均:859万円
- 中央値:100万円
40歳代の中央値は30歳代から横ばいの100万円でした。
しかし、平均額は859万円と300万円以上増加しており、特に3000万円以上の金融資産を保有する人の割合が9.9%と約1割に達していることが、平均値を押し上げる要因となっているようです。
1.3 50歳代単身世帯の貯蓄額:平均999万円、中央値120万円
- 金融資産を保有していない:35.2%
- 100万円未満:10.1%
- 100万円~200万円未満:7.4%
- 200万円~300万円未満:4.6%
- 300万円~400万円未満:2.7%
- 400万円~500万円未満:3.3%
- 500万円~700万円未満:4.9%
- 700万円~1000万円未満:4.6%
- 1000万円~1500万円未満:6.0%
- 1500万円~2000万円未満:3.3%
- 2000万円~3000万円未満:5.5%
- 3000万円以上:10.4%
- 無回答:1.9%
- 平均:999万円
- 中央値:120万円
50歳代になると中央値は120万円に上昇し、平均貯蓄額も1000万円に迫る水準となります。
着実に資産を形成している世帯がいる一方で、金融資産を持たない世帯が35.2%、100万円未満の世帯が10.1%と、依然として貯蓄に課題を抱える層も少なくないことがわかります。
1.4 60歳代単身世帯の貯蓄額:平均1364万円、中央値300万円
- 金融資産を保有していない:30.4%
- 100万円未満:9.1%
- 100万円~200万円未満:4.3%
- 200万円~300万円未満:2.4%
- 300万円~400万円未満:4.5%
- 400万円~500万円未満:3.1%
- 500万円~700万円未満:6.0%
- 700万円~1000万円未満:4.8%
- 1000万円~1500万円未満:8.1%
- 1500万円~2000万円未満:4.1%
- 2000万円~3000万円未満:5.5%
- 3000万円以上:15.6%
- 無回答:2.2%
- 平均:1364万円
- 中央値:300万円
60歳代では中央値が300万円へと大きく上昇します。この背景には、退職金の受け取りや親からの相続などが影響している可能性が考えられます。
平均貯蓄額は1364万円に達しましたが、60歳代においても貯蓄が100万円に満たない人(金融資産非保有者を含む)が約4割を占めており、老後生活への備えに大きな差が生じている状況が浮き彫りになっています。
2. 貯蓄ができる人と、できない人の違いはどこに?3つのポイントを解説
年代別のデータを見ると、同じ世代でも貯蓄状況には大きなばらつきがあることがわかります。
では、貯蓄ができる人とそうでない人の間には、どのような違いがあるのでしょうか。主に以下の3つの点が考えられます。
2.1 違い1. 自身の資産状況を具体的に把握しているか
貯蓄の有無を分ける大きな要因として、「自分のお金の流れをどれだけ具体的に把握しているか」という点が挙げられます。
例えば、毎月の収入と支出を記録して家計収支を可視化すれば、「なぜ手元にお金が残らないのか」の原因が明確になります。
これにより、「何に支出し、何を節約すべきか」「自分にとって適切な生活レベルはどのくらいか」といった判断がしやすくなるでしょう。
現在の貯蓄残高や毎月の積立額、このままのペースで続けた場合に将来いくらになるのかなど、具体的な数字で把握することも大切です。
また、老後に受け取れる公的年金の見込み額も、早めに確認しておきたい重要な情報です。
多くの場合、公的年金だけで生活を維持するのは難しいため、まずは自分の年金見込み額を知ることが、老後資金準備の第一歩となります。
2.2 違い2. 「先取り貯蓄」で自動的に資産形成する仕組みがあるか
日々の生活が忙しく、こまめにお金の管理をするのが難しいという方も少なくありません。
そこで重要になるのが、「先取り貯蓄」で自動的にお金が貯まる仕組みを作ることです。
多くの金融機関では、給料日に合わせて指定した金額を自動で別口座に移す「自動積立定期預金」などのサービスを提供しています。
このような仕組みを活用して、特に意識しなくても貯蓄が着実に進む環境を整えることで、無理なく資産を増やしていくことが可能になります。
2.3 違い3. 資産運用などお金に関する情報を積極的に収集しているか
資産運用にはリスクが伴うため、「難しそう」「損をするのが怖い」といったイメージから、最初から情報収集を避けてしまう人もいます。
しかし、お金に関する知識があるかどうかで、将来取れる選択肢の幅は大きく変わってきます。まずは関心を持ち、その内容をきちんと調べてみることが大切です。
リスクを過度に恐れるのではなく、どのようなリスクがあり、自分がどこまで許容できるのかを理解した上で判断する姿勢が求められます。
資産運用はリスクを伴いますが、預貯金だけでは難しい効率的な資産形成が期待できる側面もあります。
お金に関する情報から目を背けず、前向きに知識を取り入れていくことが重要です。
3. まとめ
この記事では、単身世帯(おひとりさま)の年代別の平均貯蓄額と中央値について解説しました。
ライフスタイルや収入、価値観などによって、適切な貯蓄額は一人ひとり異なります。
まずはご自身の将来設計を考え、どれくらいのお金が必要になるのかを一度試算してみることが大切です。
近年では、従来の預貯金に加えて、資産運用を資産形成の手段として活用する人が増えています。
ただし、資産運用には元本が保証されておらず、価格変動などのリスクが伴うことを理解しておく必要があります。
もし資産運用を検討する際には、投資対象ごとの特性やご自身のリスク許容度、生活に影響のない範囲の余剰資金で始めるなど、家計に合った方法で資産形成を目指してみてはいかがでしょうか。
※当記事は再編集記事です。



