「スマホ、育児にも必要なツールになってる事を、上の世代にも理解頂きたい」
「子どもから目を離すのは危ないかもしれませんが、スマホ操作しなければ効率的に生活出来ない世の中になっているんですよね」

また、育児に限らず、

「今は何でもスマホ使うんやから、それが経路の検索だとか家族との連絡だとか、必要なことだってのは普通のこと。安易に娯楽やってるって思わないで欲しい」

という声も寄せられており、さまざまなことがスマホでできる時代に、未だ「スマホ=遊び」という偏見に辟易している人も多くいるようです。

スマホ任せは問題だが……

確かに、上記のように、スマホをいじって子どもを顧みない親や、公共の場で大きな音を立ててゲームや動画に夢中な人、周りのことは気にかけず画面を見ながら「スマホ歩き」している人もいます。そうした行為が少なからずスマホに対する悪いイメージを増幅していることは否めません。しかし、多くのことがスマホでできる時代、効率化のためにスマホで情報を集めたり、育児のためにスマホを使ったりする人も多いのです。

また、スマホ育児については、見ると多くの赤ちゃんが泣き止むといわれる「泣き止み動画」なども存在し、単に楽をしたいという理由からではなく、

「電車内で大きな泣き声を上げたりすると申し訳ない」
「特に混んでる電車は乗ってる人もイライラしているので、子どもの泣き声で周りを変に刺激したくない」

といった気遣いから、自分の子どもにスマホでそうした動画を見せる場合もあるようです。「スマホ任せの育児」は確かに問題ですが、こういったツールもあることは広く知られてほしいところです。

「悲しいすれ違い」を解消していくには

スマホに夢中で子どもを放置しているように見える親がいたとき、純粋な正義感から注意したい気持ちもわかります。今回の事件に出てくる「見知らぬおばさん」の発言も、子どものことを案じてのものではあるでしょう。

ただ、実際に行動する前に、「本当に放置しているのか?」「どこかに連絡を取っている可能性はないのか?」なども考えたほうがいいかもしれません。また、たとえ本当に放置だとしても、最初からケンカ腰になるのは避けたいところです。

最近では、千葉県野田市での虐待死や、東京・青山の児童相談所建設反対の問題が起こったときなど、「子どもは親だけではなく、社会全体で育てていくものだ」という話はよくいわれます。今回の件のような「悲しいすれ違い」を少なくするためにも、いまの育児について知り、子どもを見守ろうとする気持ちは大事にしたいものですね。

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