2. トヨタ、社長交代。新体制の狙いとは?

トヨタ自動車は、2026年4月1日付の役員人事および第122回定時株主総会日付の取締役の体制について発表しました。

今回の人事のポイントは、佐藤恒治社長の副会長就任と、近健太氏(現CFO)の新社長昇格です。

トヨタは今回の変更目的を「経営スピードの加速」と「役割の明確化」と説明しています。具体的には以下の観点を踏まえて決定したとのことです。

  • 自動車産業が厳しい事業環境に直面する中で、国際競争力の強化を図るために、業界連携の実践的な取り組みを加速することが求められていること。そのために、佐藤が日本自動車工業会(以下、自工会)の会長として果たすべき役割が大きいこと
  • 佐藤は、経団連の副会長(25年5月就任)としても、日本の産業競争力の強化に向けて、モノづくりに軸足を置いた政策提言や産業連携の推進が期待されていること
  • トヨタとして、モビリティカンパニーへの変革を前に進めていくためにも、業界連携に加えて、産業を超えた連携を強化していく必要があること
  • 一方で、トヨタの社内においては、もっといいクルマをつくり続けるための土台となる「稼ぐ力」の向上、「損益分岐台数の改善」が足元の重要課題であり、取り組みの具体化が急務であること。
  • そのためには、機能分業ではなく会社全体で考え、バリューチェーンまで含めた改革をリードする必要があること。近は、トヨタのChief Financial Officerとして収益構造の改善に最前線であたっており、またウーブン・バイ・トヨタで機能を超えた経営経験を積んでいること

2026年、モビリティカンパニーへの変革期におけるトヨタの新たな挑戦が始まると言えそうです。

それでは次のページで、今回ご紹介した企業の基礎的な会社概要や、時価総額や出来高といった株式投資の基礎用語などを振り返っていきます。