泣いたり、怒ったりされると、親も一緒に怒ってしまうこともしばしば。しかし、ここで怒ると子どものグズりはさらにエスカレートします。そういう場合、親は子の感情に引きずられず、うまく気をそらすためアレコレ試してみるのも一つ。それで気分が切り替わることもあるでしょう。
それでもグズり続けるなら、そのまま泣いたり怒ったりして感情を発散してもらう方が早いことも多いものです。感情さえ発散してしまえば、次第に気分も切り替わるんですね。
親に余裕がないと、一緒に泣きたくなることもあります。そのときは、一緒に泣いてしまいましょう。感情さえ発散すれば、頭が切り替わるのは大人も同じなんですね。
逆にガマンすると、引きずって1日中イライラしてしまうことも。こちらも子どもと同じです。自分の感情を発散するよう、意識することが大切だと学びました。
不安に襲われる看病時の合言葉は「大丈夫」
子どもを看病するとき、親はとても心配になります。育児を始めて8年以上経ちますが、いまだに子どもの病気は慣れません。しかし、不安なのは子どもも同じこと。親が一緒になって落ち込むと、子どもは益々不安な表情をしますよね。
親は子どもを安心させてあげることが第一。それに、安心した方が自らの体調にも良いでしょう。そう気付いてからは、とにかく「大丈夫」という気持ちでいることにしました。
不安は夫や自分の親などの大人に吐き出し、子どもの前では「大丈夫」と言いながら、穏やかな表情を見せるようにします。また、体力と気力を保つため、意図的にコーヒーを飲む時間を作ったり、しっかりご飯も食べます。
親が「大丈夫」と思うのは祈りにも近い気持ちですが、大切なことではないでしょうか。
感情を揺さぶられることの多い育児ですが、自分と向き合うキッカケにもなります。この経験を糧に、仕事や生活の他の部分でも活かしていきましょう。
宮野 茉莉子