1.2 2階:厚生年金の仕組み

厚生年金は、会社員や公務員のほか、特定適用事業所で働くパートタイマーなど、一定の条件を満たした方が国民年金に上乗せして加入する制度です。

  • 年金保険料:給与や賞与の額に応じて決まります(上限設定あり)。
  • 老後の受給額:加入期間や納付した保険料額によって、一人ひとり異なります。

※3 特定事業所:厚生年金保険の被保険者数が年間6カ月以上、51人以上となる見込みの企業などを指します(短時間労働者や共済組合員は除く)。
※4 厚生年金の保険料額:標準報酬月額(上限65万円)と標準賞与額(上限150万円)に保険料率を乗じて算出されます。

このように、日本の公的年金制度は1階部分が「国民年金」、2階部分が「厚生年金」という構造ですが、加入対象者や保険料の決定方法、将来の受給額には大きな違いがあります。

1.3 2026年度における年金額の改定内容

公的年金の支給額は、毎年度、賃金や物価の変動に応じて改定される仕組みになっています。

2026年度は、国民年金が前年度比で+1.9%、厚生年金が+2.0%の増額となりました。これにより、国民年金(老齢基礎年金)の満額は1人あたり月額7万608円、厚生年金はモデル世帯(会社員の夫と国民年金のみの妻)で夫婦合計月額23万7279円となります。

ただし、実際に受け取れる年金額は、現役時代の年金加入状況によって個人差が生じる点に注意が必要です。