本当のお金持ちの人は、服装の面だけでなく性格的にもシンプルな人物のようです。

謙虚さがあり、自分の立場をひけらかすこともありません。また、どんな立場の人にも丁寧に接する傾向にあるようです。

彼らはその人柄でビジネスを成功させ、富を築いてきているのです。驕った態度を取ったり、気分の波に踊らされることもありません。

身だしなみや健康にとても気を遣っている元気な人が多いため、多くの人が人物的に心地よさを感じます。

しかし、お金持ち本人は、決して自分からそういうアピールはしないのです。

「金持ちケンカせず」という言葉がありますが、争いごとを好まず、競争心を表に出すことなくビジネスを進めています。

また、相手の話をまっすぐ聞こうという姿勢で優れた情報収集能力を持っています。何でも吸収する柔軟性を持つ人物が多いようです。

「本当のお金持ち」と「小金もち」の違い

一方、お金があること、高価なものを所有していることを自慢している人もいます。どんな人物なのでしょうか。

自己主張する人は「成金」とか「小金持ち」に多いタイプのようです。「自慢する」という行動は周囲に対するパフォーマンスですが、根本的には本人が自己満足したい気持ちの表れでもあります。自分の自尊心を満たし、周りの人が羨ましがるのを見て、自己肯定感を高め、高揚感を得ているのです。

しかし本当のお金持ちはすでに多くの成功体験を積んでいます。自分の価値や能力に満足し、心も安定しているため、自慢しようという気持ちも起こりません。これこそが、お金持ちだからこそ持っている「心の余裕」なのでしょう。

多額の資産があるはずなのに、なぜか見せびらかす素振りを見せない人がいたら、その人こそが本当のお金持ちだと言えるでしょう。

お金持ちほどお金を大切にする

「小金もち」の人は好きなものにお金を使いがちですが、本当のお金持ちはお金を大切にします。

確かにお金がある分、一般の人に比べると大きな買い物をする決断ができるかもしれませんが、必要か無駄なものかの判断に長けています。お金持ちは目先の感情に流されずに、高価であっても長く使えるか、価値が長く続くものなのかということを日頃から良く考えているようです。

また、お金持ちは貯蓄も大切にしています。

貯蓄の必要性を考えて、明るく前向きな理由をモチベーションとしています。貯蓄をポジティブに楽しむ姿勢を持っているのです。

日本人は、他国に比べると投資割合が低いのが特徴なのですが、お金持ちには「育てる投資」をする人が多い傾向にあります。デイトレーダーのように売買を繰り返すようなことはせず、株式投資なら安いところで購入して、目標株価になるまで待ちます。

さいごに

お金持ちは普段からお金を大切に使い、投資をする時も決して焦らず自分のタイミングを守ります。

また、お金持ちの周りにはお金持ちが集まる傾向にあり、コミュニケーション能力の高さも特徴です。

これは人間として誠実に生きる姿勢そのものではないでしょうか。

「お金はお金のあるところに集まる」という言葉の通りにお金が集まり、同時に人も惹きつける生き方をしているのが本当のお金持ちの姿なのです。

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

LIMO編集部