なので、信用取引で借金を背負って人生を台無しにしてしまう人の気持ち、なぜそうなってしまうのかのメカニズムは、良くわかるのです。
その教訓から、落ちてくるナイフは絶対につかみにいきません。ナイフが床に突き刺さり、その揺れが収まってからじわりとつかみに行きます。
バブルの崩壊で経験を積んだ投資家の一部の方は、そのようにしてライブドアショックやリーマンショックを切り抜けることができたのではないでしょうか。
このような、相場の崩壊の経験がないと、「株式相場とは基本的にサイクルを繰り返すだけで、割安で買って割高で売れば儲かるのだ」というような安易な相場観になりがちだと思います。
歴史に学ぶことは、とりわけ相場で生き残るには、重要なのではないでしょうか。
個人投資家が生き残るには
結論として、情報や知識・経験において機関投資家に劣る個人が市場で生き残っていくには、格好良くなくても素直な順張り戦術で、相場のトレンドに逆らわないことです。
上昇局面で買い、下落局面で売る。一定割合の含み損を抱えれば機械的に損切りし、一定の含み益を得ればこれも機械的に利益確定をする。
とにかく、素人である私たちが投資に感情を入れて、プラスに作用することはほとんどありません。ひとしきり情報を集めて、自分の頭で考えたら、出口戦略に関してはシステマチックに、感情を交えずに実行できる仕組みにすることを強くお勧めします。
それでは、また。フラスコ代表、安田でした。
安田 修