街中には子どもにとって危険なことがたくさんある、ということがよくわかるエピソードの数々。エスカレーターで立ち止まらない、傘は横に持たない、というのはもはやマナーの問題。いくらこちらが気をつけていても、周りにいる人が意識してくれなければ、問題の解決にはなりません。

果たして、マナー違反を行っている人のうちの何割が、「子どもに危険を及ぼす行為をしている」と自覚しているでしょう?…きっと誰も自覚していないでしょうね。明らかなマナー違反で痛い目や怖い目に合うのは子どもたち。その理不尽さに憤りすら感じます。

何も子どもに過度に優しくして欲しい、子ども連れの親子には気を使ってほしい、などと誰も訴えているのではないのです。せめて、マナーをしっかりと守ってほしい…。ママたちは切にそう訴えているのです。

例えば傘を横向きに持った場合、子どもだけでなく大人にも危険が及ぶ可能性があります。階段を上がっているときに傘を横向きにもってしまうと、後ろの人の目線の高さに先端が来る恐れが。また、エスカレーターを降りてすぐ立ち止まると、最悪の場合、後方が将棋倒しになってしまう事故が起こってしまう可能性も。

ひとりのマナー違反が取り返しのつかない事故を巻き起こしてしまう可能性があることを、もっと広く知ってもらう方法はないのでしょうか。しかし、このようなマナー違反に対して「気をつけよう」と思える人は、往々にしてマナーをきちんと守っている人。マナーを守っていない人は、どこ吹く風なんですよね…。

子どもに誇れる大人になろう

あまり神経質になり過ぎるのもいけませんが、街中にも危険がいっぱい、子どもが危ない目にあわないように細心の注意を払う必要があります。

そして、マナーを守っていない人たちを反面教師に…というわけではないですが、自分は公共のルールやマナーをしっかり守り、その必要性を子どもたちに伝えていける大人でありたい、と強く思います。

大中 千景