年末に向けて光熱費や食料品の支出がかさみやすい12月。年金生活を送るなかで、「毎月の収入に少しでも上乗せできる制度はないのか」と感じている方も多いのではないでしょうか。

そうしたなか注目されるのが、低所得の年金受給者を支える「年金生活者支援給付金」です。

この給付金は、条件を満たせば年金に上乗せして支給されますが、金額や対象者、申請の要否が分かりにくい制度でもあります。

本記事では、2025年度の給付額の目安、支給要件、申請時の注意点を整理し、次回2月13日の支給に向けて確認しておきたいポイントを解説します。

※金額等は執筆時点での内容です。

1. 年金額には差がある|受給額の個人差をどう考える?

厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は国民年金(老齢基礎年金)で5万円台、厚生年金(国民年金部分も含む)で14万円台です。

ただしグラフのように、厚生年金を月額30万円以上受け取っている人もいれば、国民年金・厚生年金ともに月額3万円未満となる人まで、幅広い受給額ゾーンにちらばっています。

年金とその他の所得を含めても一定基準以下の所得となる場合、「年金生活者支援給付金」の支給対象となる可能性があります。