12月の冷たい空気が本格的になり、今日の年金支給日をきっかけに「来年の家計、どう整えようかな」と感じる方も多いのではないでしょうか。

特に、「自分は将来いくら受け取れるの?」「月20万円以上もらう人はどのくらいいるの?」といった疑問は尽きません。今回は、厚生労働省の最新データをもとに 現在のシニア世代の年金受給額の実態 を整理し、さらに“一人一年金”のルールや年金制度改正のポイントについてわかりやすく解説します。

1. 国民年金・厚生年金、今のシニア世代「平均受給額が月15万円にも届かない?」

今のシニア世代が実際に受給している年金額についてみていきましょう。

厚生労働省によると、厚生年金受給者(男性・女性の合計)の平均支給額は月14万6429円です。この金額には国民年金(老齢基礎年金)も含まれています。この「月15万円に届かない」という平均額は、多くの方が抱くイメージよりも少ないと感じるかもしれません。

年金は2ヶ月分がまとめて支給されるため、実際の支給日には約29万2858円が振り込まれている計算になりますが、生活費として考えると決して余裕のある金額とは言えません。

なお、男女別で見ると、平均月額には大きな差が見られます。男性の平均が16万6606円であるのに対し、女性の平均は10万7200円となっています。