5. 70歳代の平均年金月額
- 70歳~74歳の厚生年金:14万4520円
- 75歳~79歳の厚生年金:14万7936円
- 70歳~74歳の国民年金:5万8421円
- 75歳~79歳の国民年金:5万7580円
70歳代の平均的な年金月額は、厚生年金で約14万円台、国民年金では5万7000円から5万8000円台となっています。
6. 孫消費とシニアの貯蓄事情から見えること
本記事では、年末年始を前に活発になるシニア世代の「孫消費」と、60歳代・70歳代の貯蓄の実態について、各種調査データを基に解説しました。
ソニー生命保険株式会社の調査からは、シニアの孫への支出で最も多いのが「おこづかい/お年玉/お祝い金」であり、その平均額は年間11万3074円と増加傾向にあることがわかりました。
その一方で、金融広報中央委員会の調査では、60歳代と70歳代の貯蓄状況に大きな格差があることが浮き彫りになっています。
- 60歳代(二人以上世帯):平均2033万円、中央値650万円。金融資産非保有20.5%、3000万円以上保有20.0%。
- 70歳代(二人以上世帯):平均1923万円、中央値800万円。金融資産非保有20.8%、3000万円以上保有19.0%。
また、公的年金の受給額は、厚生年金+国民年金で月額14万円台、国民年金のみだと月額5万円台が平均的な水準です。
孫との時間を楽しむシニア世代が多い中、老後資金には大きな個人差があり、各世帯の経済的な状況は様々であることがデータから読み取れます。
必要な老後資金は、老後の働き方やライフスタイル、家族構成などによって異なります。
今回ご紹介したデータを参考に、老後資金をどれくらい準備した方がよいのか考えてみてはいかがでしょうか。
※この記事は再編集記事です。
参考資料
- LIMO「【60歳代・70歳代】貯蓄額の平均と中央値はいくら?シニアの“孫消費”1位は「おこづかい/お年玉/お祝い金」に」
- ソニー生命保険株式会社「シニアの生活意識調査2025」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和6年)」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
マネー編集部貯蓄班

