米株上昇だが日本株が連れ高になるかは微妙? 日経平均は底堅いが…

2019年4月7日 テクニカル分析

財新中国非製造PMIが1年2か月ぶりの高水準

2019年4月5日の日経平均株価の終値は、前日より82円55銭高の21,807円50銭となりました。3日続伸です。終値が21,800円を超えたのは3月4日以来です。

4月3日に発表された、3月の財新中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)が1年2か月ぶりの高水準となったことから経済の減速懸念が和らぎ、海運や機械関連銘柄などが買われました。

米中貿易協議についても、最終合意が近いとの報道が流れ、進展への期待から相場が押し上げられました。3日の米株式市場でダウ工業株30種平均も反発しました。

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今週以降の動きはどうなるでしょうか。米株については強気の展開が続いています。5日に発表された3月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が市場予想を上回り、一時は100ドル以上上げる場面もありました。連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを見送る姿勢を示したことも追い風になっているようです。

これを受けて、週初から日本株も連れ高になることが期待されますが、最近の日本株の動きを見ると、米株の下落局面では敏感に反応するものの、上昇局面では戻りが遅くなりがちです。

折しも、3日に発表された3月の日銀の全国企業短期経済観測調査(短観)では、注目される「大企業・製造業」の業況判断指数がプラス12となり、予想(プラス14)を下回りました。前回の18年12月調査から7ポイント下がりました。具体的には、海外、特に中国での需要が左右する業種で景況感が「悪い」と答えた企業が多かったようです。

足元では中国の景気減速懸念が後退しているものの、引き続き海外経済の動向に一喜一憂する動きになりそうです。

新年度に入り、5月からの新しい年号も発表されました。一部の銘柄を除き、相場への影響は小さかったようです。平成は日本株にとっては厳しい時代でしたが、新しい時代に反発上昇することが期待されます。ただし、今月の最終週は10連休です。連休前に利益確定の売りが出ることもあるので注意が必要です。

狭いレンジで推移するが底堅い

先週の動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は、週初25日にローソク足の実体が5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線をいずれも割り込みました。しかしその後は75日線を回復すると、このあたりで下値をサポートされるように上昇しました。

先週4月1日には窓をあけて上昇し、25日線を回復。その後は5日線に下値をサポートされるように上昇を続けました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。現状は3月4日の高値(21,860円)から下落した後、Wボトムの形になって反発しています。先週末にはWボトムの真ん中の山の頂点になる3月22日の高値(21,713円)も回復しました。Wボトムがしっかりと完成したことになります。

まだ3月4日の高値(21,860円)に届いていませんが、今週初にここを上回るようであれば、その後の上昇に勢いが付きます。その場合の上値めどは目先意識されやすい22,000円になります。22000円を突破できれば、その後は視界が広がっており、昨年12月3日の22,698円、その上の23,000円あたりまで期待できます。

一方で、3月は、3月4日の高値(21,860円)から3月25日の安値(20,911円)の間の狭いレンジの中でもみ合っているような状況でした。このレンジを上抜ければいいのですが、レンジの上限付近では利益確定の売りも出がちです。勢いがなければ、再びレンジに戻ってしまう可能性もあります。

ただし下値は75日線付近でサポートされ、徐々に切り上がっており底堅い印象があります。短期的に調整する局面があるとしても押し目買いの好機と見ていいでしょう。

下原 一晃

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下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。