3. 65歳以上の年金は平均でどれくらいもらえる?

老後の生活に向けて計画的な準備を進めるためには「どれくらい年金をもらえるか」を把握することも大切です。

2025年12月に厚生労働省年金局から発表された「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、年金の給付状況を見てみましょう。

調査によると、厚生年金保険(第1号)の平均年金月額は14万6429円、男性が16万6606円、女性が10万7200円となっています。

一方、国民年金のみを受給する場合、平均年金月額は5万7584円、男性が5万9965円、女性が5万5777円となります。 

【老齢年金世代】国民年金・厚生年金「平均月額と個人差」

【老齢年金】国民年金・厚生年金《平均と個人差》

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

 

国民年金のみの受給者は厚生年金保険の受給者に比べて受け取れる年金額が少ないため、貯蓄をしっかりと準備しておくことが大切です。

また、上記の金額はあくまで現在の年金支給額の平均値であるため、将来必ずもらえる金額ではないことにも注意しておきましょう。

4. 計画的に老後資金を準備しましょう

本記事では、老後の生活費や貯蓄額、年金受給額の平均値を紹介してきました。

今回ご紹介したデータはあくまでも平均値であり、実際には個人差があります。

老後の生活費の試算や退職後の貯蓄状況の予測など、老後生活のシミュレーションを早めにしておくことが大切です。

また、退職後は収入源が主に年金となり、収入を増やしていくことは容易ではありません。

現役世代のうちから計画的に資産を運用し、退職後も安心して暮らしていけるだけの資金を準備しておきましょう。

参考資料

宮野 茉莉子