株式市場の振り返り-日経平均株価は急反発するものの、前日の下落分は補えず

2019年3月26日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,428円(+451円、+2.2%) 大幅反発
  • TOPIX 1,617.9(+40.5、+2.6%) 大幅反発
  • 東証マザーズ株価指数 940.7(+14.5、+1.6%) 3日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:2,001、値下がり銘柄数:116、変わらず:23
  • 値上がり業種数:33、値下がり業種数:0
  • 昨年来高値更新銘柄数:26、昨年来安値更新銘柄数:7

東証1部の出来高は17億4,104万株、売買代金は3兆2,338億円(概算)となり、いずれも前日より大幅増加となりました。先週末に大幅下落の米国株は依然として不安定ですが、円安進行と権利付き最終日に伴う配当狙いの買いが入り、久々に活況な商いとなりました。

売買代金は3兆円を大きく上回り、昨年12月21日(3兆5,573億円)以来の高水準となっています。

そのような中、日経平均株価は急反発しました。寄り付きからほぼ一貫して上昇し、後場の終盤には一時+483円高となる場面もありました。最後はやや失速したものの、+450円を超える上昇の急反発となっています。

ただ、前日の下落分(▲650円)を補うことはできませんでした。

なお、TOPIXも大幅反発となり、上昇率は日経平均株価を上回りました。また、前日の下落分(▲39.7ポイント)も補って引けるなど、中小型株にも買い戻しの動きが広がったようです。

東証マザーズ株価指数は3日ぶり反発、売買代金は34日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は8,096万株、売買代金1,357億円となりました。出来高は前日より減りましたが、売買代金は増加しています。出来高は4日連続で1億株を下回ったものの、売買代金は34日連続で1,000億円超になるなど、個人投資家の物色意欲はまだ続いていると考えられます。

また、株価指数も反発となり、前日の下落分(▲13.7ポイント)をカバーしました。このまま900ポイントを固めて、950ポイントを目指しに行くのか注目されましょう。

任天堂が一時+7%高に迫る急騰、主力大型株ではソフトバンクグループが逆行安

個別銘柄では、主力大型株が総じて反発し、ダイキン工業(6367)、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)、京セラ(6971)などが大幅高となり、連日のストップ安だったエーザイ(4523)も一時+6%高に迫る急反発となりました。

また、任天堂(7974)が一時+7%高に迫る急騰となり、連日で昨年来安値を更新していたソニー(6758)にも買い戻されました。さらに、ハイテク株にも見直し買いが入り、シャープ(6753)、パナソニック(6752)、三菱電機(6503)なども大幅反発となっています。

その他では、楽天(4755)が値を上げて昨年来高値を更新し、東海旅客鉄道(9022)も急騰して再び昨年来高値更新で引けたことが目を引きました。

一方、主力大型株の中ではソフトバンクグループ(9984)が逆行安となり、前日は健闘したZOZO(3092)も急反落となりました。また、先週まで連日で高値更新が続いた住友不動産(8830)も利益確定売りに押されて冴えない値動きとなっています。

新興市場(東証マザーズ)では、窪田製薬ホールディングス(4596)が▲12%超安で3日連続の暴落となり、サンバイオ(4592)も売られました。また、フィンテック グローバル(8789)が急落し、前日ストップ高だったASJ(2351)も反落で引けています。

一方、同じく前日ストップ高のロゼッタ(6182)が値を飛ばして高値更新となり、メルカリ(4385)も急騰しました。

葛西 裕一