この記事の読みどころ
11月7日(土)に東京モーターショー2015に行ってきましたが、思ったほどは混雑していませんでした。
通常価格の半値以下という“アフター4”チケットを購入しましたが、通常価格が非常に高く感じてしまいました。
今回の入場者数は低調な結果に終わりましたが、東京モーターショーの華やかさは良いものだと実感しました。
大混雑を覚悟の上、土曜日の東京モーターショーに行く
11月7日(土)、大混雑を覚悟の上、東京モーターショー(東京ビッグサイト)に行ってきました。
自動車業界担当の証券アナリストとして仕事をしてきた筆者にとって、東京モーターショーはとても馴染み深いイベントですが、週末の土曜日に行くのは16年ぶりです。
16年前に行った時は、身動き一つ取れない大混雑でした。各社の展示内容は、既にニュースなどでさんざん紹介されていますので省略しますが、気付いた点をいくつか述べたいと思います。
初の試み“アフター4”チケットを購入、通常の半値以下
今回、主催者の日本自動車工業会(以下「自工会」)は初の試みとして“アフター4”チケットを導入しました。
これは、その名の通り、午後4時以降に入場可能となるチケットですが、一般大人の販売価格が通常1,600円の半値以下である700円に設定されました。平日の仕事が終わった後の集客を目論んだと見られます。
ちなみに、高校生も通常500円が200円に値下げされました(注:中学生以下は従来から無料)。
筆者が訪れた11月7日(土)の午後3時半には、入口前は4時からの入場を待つ人で溢れかえっていたのが印象的です。筆者も700円という安さに負けて、アフター4チケットを購入して30分待つことにしました。
しかし、一度このアフター4チケットを経験してしまうと、通常価格が非常に高く感じてしまったことは事実です。次回以降、何らかの影響が出る可能性があるでしょう。
拍子抜けの混雑と、明らかな外国人の多さ
さて、ようやく会場に入ったのですが、土曜日ということもあって、さすがに混んでいました。ただ、身動きもできないような混雑ではありませんでした。
夕方4時だと家族連れには少し遅い時間帯なのでしょうか。それでも、16年前の身動きもできない経験(悪夢)からすると、やや拍子抜けの感は否めません。
そんなことを思いながら、各ブースを回ってみましたが、明らかに気づいたことは、外国人の多さです。あちらこちらで外国語が飛び交っていたのが印象的でした。
考えてみると、前回2013年の訪日外国人旅行客数はまだ1,000万人未満でしたが、今年2015年は2,000万人に達するかのような勢いです。
もちろん、全ての訪日外国人が東京モーターショーに来るわけではありませんが、過去には見られなかった大きな変化を感じました。
週末の悪天候などで入場者数は低調な結果に
さて、11月8日(日)で今回の東京モーターショーは閉幕しました。閉幕後に自工会から発表された一般公開期間における総入場者数は812,500人となり、前回より約▲10%減となりました。
また、単純試算の1日当り入場者数も約81,000人に止まり、1980年以降では2番目に低い数字です。1日当り入場者数は前々回から力強い回復傾向を示していたので、残念な結果だったと言えましょう。
最後の週末、とりわけ、最終日の日曜日の悪天候が影響したかもしれません。
東京モーターショーには独特の華やかさがある
入場者数は減ってしまいましたが、東京モーターショー独特の華やかさは健在でした。この華やかさがいつまでも続くことを願わずにはいられません。
次回の東京モーターショーでは、どのような新車や新技術が見られるのか、今から楽しみです。
持丸 強志