もし転職を希望する先の会社が許可してくれるなら、同僚になるであろう同世代の人たちに会って話をする機会を設けてもらいましょう。これが実現するのとしないのでは非常に大きな差があります。

真摯に「もし可能であれば、職場の同世代くらいの方に合わせていただけませんか」と言えば相手も検討してくれるはずですよ。逆に、その場で断られるようであれば、理由にもよりますがちょっと危険。会わせたくない理由があるのかもしれません。

もし同世代の同僚に会うことができたら、職場環境についてぜひ聞いてみてください。上司や人事担当が立ち会いの場合はすべて本音で話すことはなかなか難しいかもしれませんが、表情や話し方からうまく本音を感じ取れるように集中して話を聞いてください。

「どんな人が職場で評価されていますか」「同僚として、私にどういう役割を求めますか」「会社で働いていて、やりがいを感じるときとストレスを感じるときはどんなときですか」などという質問を積極的にして、相手の本音を探ってみてくださいね。

基本的な待遇、給与、残業時間や職務内容も忘れずに

同業他社への転職のときにありがちですが、職務内容はそれなりにわかっているつもりになって詳しい話を聞くのをつい忘れてしまったり、給料は今のところよりもいいはず、と思ってあまり詳細に聞かなかったりします。しかし、それでは転職がうまくいくとは思えません。

また、もし憧れの企業に転職できるとなると目がくもってしまって、基本的な待遇や給与水準を軽視してしまうこともあります。憧れの会社に入らなくても、なかなか転職先が決まらないときや誰かに転職を急かされているようなときにはなかなか自分から聞けないことも多いですよね。

しかし、基本的な待遇や残業時間などをきちんと確認しておかないと後悔することも当然あります。職務内容が思っていたものとは違っていて自分のスキルや経験を活かせなかったり、お給料が少なくて生活が苦しくなったり、残業時間が多くて体力的にも精神的にもキツく感じたりしてせっかく転職したのにすぐにまた転職を考えることになっては意味がないですよね。

まとめ

いかがでしたか。転職における面接の場では、相手とあくまでフェアな立場でいることがとても重要です。ていねいな受け答えをしていれば、フェアな立場でいようとしても相手に不快感を与えることはありませんし、相手もこれからのビジネスパートナーとしてあなたを見てくれることでしょう。

新卒の面接のときのように相手に圧倒されるのではなく、ビジネスパートナーとして、ともに働くかもしれない仲間として面接を受けることを心がけてくださいね。

大塚 ちえ