「キラキラネーム」つけられた子どもの声、つけた親の声

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実は、事件を報じる地元テレビニュースの字幕では、中田未祐容疑者の「未祐」に「えめらるだす」とふりがなが振られていたのです。

このニュースには、「57歳でキラキラネーム!?」「どう読んだらそうなるんだ……?」とネット界隈は騒然。名前からは、漫画家の松本零士さんの作品に出てくる「クイーン・エメラルダス」を想起する人が多かったのですが、容疑者の生まれ年は、作品の発表より前です。そのため、「日系人で、もともとエメラルダスという外国名と日本の漢字名の2つを持っていたのでは?」「もとは別の読み方の名前だったのを、漢字は変えずに読み方だけ変えたんじゃないか?」など、さまざまな推測が飛び交いました。

後者の推理には、日本の戸籍制度も関係しています。というのも、戸籍に登録される情報は名前の漢字(ひらがな・カタカナも可)だけで、読み方については、住所地の役所に申請すれば、比較的かんたんに訂正・変更できる場合が多いからです。法律上では、たとえば「一郎」と書いて「マイケル」と読もうと「ウラジーミル」と読もうと構わないのです(ただし、訂正が受理されるかどうかは自治体によって判断が異なる場合があります)。

増えている理由

話を戻しましょう。キラキラネームは今なぜ増加しているのでしょうか?

社会学や日本語の専門家などによると、

・「他人と違う名前をつける」「オリジナリティを出す」ことで個性を表現したいという考えが時代とともに強くなってきたこと
・以前よりも外国人の名前を見聞きする機会が増え、かつては日本人にあまりなかった名前や音にも違和感がなくなったこと
・むしろ外国人のような名前をつけたくなる人も増えたこと

などがあり、現在のような広がりを見せてきたという見方が主流です。

まわりや本人はどう思っているのか?

こうしたキラキラネームに対して、世間ではどのような声が上がっているのでしょうか? まずキラキラネームとは無縁の世代の大人からは、

「つける側は良くても子どもがかわいそう」
「物心ついたとき本人がどう思うかとか、まったく考えてないよね」
「子どもはペットじゃない」

といった否定的な意見が圧倒的に多いようです。

また、キラキラネームをつけられた本人たちは、次のように話しています。

「初対面の人にも一発で覚えてもらえる」
「親からもらった大切な個性だと思ってる」
「10何年呼ばれてるし愛着わいてきた」

こうした前向きな声もありますが、

「自己紹介で笑われる」
「名前聞かれて答えた後に微妙な空気が流れるんでつらい」
「覚えてはもらえるけど、たいてい悪い印象で覚えられるのが嫌」

など、さまざまな場面での苦労や苦悩を訴える人もいるようです。

名づけた親の声

一方で、キラキラネームをつけた親からは、

「批判する人は何様なんだ」
「子どもの幸せを願って付けてる親の気持ちがわからないの?」
「他人からとやかく言われる筋合いはない」
「みんながそんな名前になれば良い。そういう時代が来る」

といった声も上がっています。

ただ、14世紀前半ごろに吉田兼好がまとめたといわれる『徒然草』には、当時の「キラキラネーム」の流行をバッサリと切って捨てる、次のような文章が書かれています。

参考記事

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2005年創業。ビジネス書・実用書を中心とした書籍出版や企業出版、メディア・コンテンツ事業、デザイン制作事業などを手がける。

主な刊行書籍に、20万部突破の『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』をはじめ、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』 『起業家のように企業で働く』 『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』 『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』 『自分を変える習慣力』 『鬼速PDCA』など。