株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり小反落、一時▲160円弱安も徐々に盛り返す

2019年3月19日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,566円(▲17円、▲0.1%) 3日ぶり小反落
  • TOPIX 1,610.2(▲3.4、▲0.2%) 3日ぶり小反落
  • 東証マザーズ株価指数 937.6(▲4.1、▲0.4%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:597、値下がり銘柄数:1,464、変わらず:74
  • 値上がり業種数:14、値下がり業種数:19
  • 昨年来高値更新銘柄数:10、昨年来安値更新銘柄数:24

東証1部の出来高は11億401万株、売買代金は1兆8,954億円(概算)となりました。出来高は前日より増加しましたが、売買代金は小幅減少となっています。特段目立ったニュースがないことに加え、今週予定されているFOMCの結果を見極めたいという思惑が重なり、前日に続き閑散相場となりました。

売買代金は連日で2兆円を割り込む厳しい商いとなっています。

そのような中、日経平均株価はほぼ終日マイナス圏で推移しました。ただ、前場の序盤に一時▲158円安まで下落した後は徐々に下げ幅を縮小し、前場の半ばには一時+1円高のプラス圏へ浮上する場面も見られました。後場はやや膠着状態となり、結局は3日ぶりの反落で引けています。

それでも、終値は21,500円台を維持するなど、底堅さが目立った値動きと言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きで3日ぶりの小反落となりました。

東証マザーズ株価指数は反落、売買代金は30日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は1億279万株、売買代金1,386億円となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は増加しています。出来高は6日連続で1億株を上回り、売買代金は30日連続で1,000億円超となるなど、個人投資家の物色意欲の底堅さを感じさせられる商いでした。

ただ、株価指数は一部銘柄に利益確定売りが出たこと等から反落となりました。このまま900ポイントを固めて、950ポイントを目指しに行くのか注目されましょう。

前日急騰のZOZOが一転して暴落、住友不動産は5日連続で昨年来高値を更新

個別銘柄では、前日に続いてコンビニ株が売られ、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)は一時▲6%安に迫る急落となり、ローソン(2651)は昨年来安値を更新しました。

また、自動車株ではスズキ(7269)が売りに押されて大幅安となり、この時期になって昨年来安値更新となっています。

その他では、前日に謎の急騰を遂げたZOZO(3092)に一転して売りが殺到し、一時▲12%超安の暴落となり、終値も▲11%超安の暴落のまま引けたのが目を引きました。

一方、日立製作所(6501)が一時+5%高に迫る急騰となり、富士通(6702)も大きく値を上げました。

また、不動産株で住友不動産(8830)が5日連続で昨年来高値を更新し、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株も堅調に推移しています。

さらに、防衛関連・重工業株も引き続き物色され、IHI(7013)や川崎重工業(7012)に見直し買いが入り、三菱重工業(7011)も連日で昨年来高値更新となったのが注目されました。

新興市場(東証マザーズ)では、窪田製薬ホールディングス(4596)が値を飛ばして連日のストップ高となり、ファイバーゲート(9450)も高値更新となりました。。一方、MTG(7806)が3日連続で昨年来安値を更新し、中村超硬(6166)も連日の安値更新となっています。

葛西 裕一