ネットもリアルの世界も投資や儲け話を誘う広告であふれかえっています。

「海外不動産投資ファンド」「新興国債券」「ソーシャルレンディング」「仮想通貨ファンド」など、様々な形で高利回りを主張する金融商品は存在します。銀行にお金を預けてもほとんど金利がつかない超低金利の時代ですから、どうしても高利回りの金融商品に魅力を感じてしまうのも分からなくはありません。

しかし、あなたはそれら高利回り商品のリスクを十分に理解していますか?

投資する前によく考えよう

全ての高利回り商品が良くないと言っているのではありません。中には本当に良い金融商品も存在しているのでしょう。そこで一度、投資を決める前に必ず自問してほしいことがあります。

「なぜ勧誘者は自分でその高利回り金融商品に投資をしないのだろう?」

勧誘者とはあなたに金融商品を勧めたり売ろうとしている人のことです。それは個人かもしれませんし、金融機関や一般企業なのかもしれません。おそらく勧誘者はその金融商品がいかに素晴らしく魅力的であるかを説明することでしょう。

でもそのような素晴らしく魅力的な金融商品であるならば、なぜ勧誘者は自分で投資をしないのでしょうか? 高利回りであるならば、あなたに販売せずにすべて自分で投資したほうが儲かるのではないでしょうか?

この問いに対して、納得できる答えが見つからないのであれば、その話はリスクが高く、それどころか何か裏のある怪しい話と考えても良いのかもしれません。投資とはそのくらい疑い深く慎重に行動するべきなのです。

また、基本的に投資の話にうまい儲け話など存在しません。そのような儲け話が仮に存在したとしても、それは儲けの機会を発見した人によって、おいしい果実は取られてしまっているでしょう。

高利回り商品の持つリスク

このように、低リスクで高利回りが実現できるようなうまい儲け話はこの世にほとんど存在しません。言い方を変えると、高利回りを達成するためには、あなたはそれ相応のリスクを負っているということを自覚する必要があるのです。

高利回りを達成するための事例として以下のようなことが考えられます。

・高利回りを生む資産やプロジェクトに投資をする
・レバレッジをかける

高利回りを生む資産やプロジェクト

1つめの「高利回りを生む資産やプロジェクト」とは一体どのようなものでしょうか。社債を例にして考えると分かりやすいと思います。