6. 公的年金は高齢者世帯の大黒柱だが…補強する柱を複数もっておこう
公的年金の仕組みと最新の平均受給額、そして老後の家計を支える所得構成の実態を見てきました。
公的年金が高齢者世帯の所得の「大黒柱」であることは確かです。
しかし、平均受給額には男女差があり、また、多くの高齢者世帯が公的年金以外にも収入を得ていることから、「年金に加えて、いかに老後資金を準備するか」が、現役世代の皆さんにとって喫緊の課題であることがわかります。
国民年金に上乗せできる「付加年金」は、低額な保険料で効率的に将来の年金額を増やせる魅力的な制度です。公的年金以外の選択肢として、新NISAやiDeCoといった税制優遇のある制度と組み合わせて、計画的な資産形成を検討することも視野に入れると良いでしょう。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」
- 厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」用語の説明
- 日本年金機構「国民年金付加年金制度のお知らせ」
和田 直子