2. 水素を発生するというパック型の入浴剤の実験結果は?
ここからは、国民生活センターで行ったテスト結果を公開します。
今回のテスト銘柄ですが、インターネットの大手通信販売サイト(楽天市場、Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピング)、東京都および神奈川県内のドラッグストア、ディスカウントストア、ホームセンターなどの量販店で入手可能な「水素を発生するというパック型の入浴剤」でケースに入れて使用するものが対象。
さらに参考品として、水素を発生するという入浴剤で、配合成分に水素化マグネシウムが使われている2銘柄を使っています。
調査結果ですが、全ての銘柄で湯につけるとすぐに入浴剤の表面が90℃程度の高温になり、長いものでは約3分間も持続。なお、ケース表面や周囲の湯の温度は高温になりませんでした。
ただ、湯に入れてすぐ取り出すと、入浴剤表面から高温の蒸気が発生し本体に直接触れなくてもやけどを負ってしまう可能性がありました。
さらに、ケースについては全銘柄で、格子の隙間から子どもの指が入るため入浴剤本体に接触する可能性があるとされています。
商品の表示、広告について、水との接触により高温になる旨の注意表示は、全銘柄の商品パッケージや取扱説明書でみられましたが、入浴剤本体やケースにはみられなかったそうです。
どの銘柄も子どもの使用に注意する旨の記載があったことも、合わせて報告されています。
