1. 入浴剤でケガをしたケースを紹介

ここからは、国民生活センターに寄せられた事故事例を紹介します。

これまで、7歳の女児が水素を発生するケースにセットしたパック型の入浴剤を、誤って浴槽内の湯に落とし第II度の熱傷(浅達性、手掌、手背、手指の1%)を負った事故が報告されています。

また、2011年度から2016年5月末の約5年間で、水素を発生するという入浴剤の危害事例(けがをしたもの)が7件、危険事例(けがをするおそれがあったもの)が1件あったそうです。

事例の内容は、皮膚障害が3件、熱傷が2件、擦過傷・挫傷・打撲傷が1件、呼吸器障害が1件で、危害程度は治療1週間未満が2件、医者にかからずが3件、不明が2件でした。

問題になった入浴剤は、配合成分から水と反応して発熱し水素を発生する商品だとされています。

国民生活センターでは、市販の水素を発生する入浴剤のうち、発熱を伴うためパック型のものをケースにセットして使用するタイプの6銘柄を、入浴中に使用した場合を想定してさまざまな調査を行いました。

ここからは、調査結果の詳細をお届けします。